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完結しない小説

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誕生日 嫌い

これは持病だ。当たり前のことだ、だからいつもどおりうずくまってやり過ごしさえすればいい。

6歳の誕生日を、おばさんとおじさんの家で迎えたことをおぼえている。ふたりのいとこ、祖父母、兄、おじおば、父、そこに母はいなかった。ろうそくの火を消して、チョコレートケーキを食べた。3週間、1カ月に1度の母との面会。誕生日プレゼントは持って帰れないから、ポケットに隠せるようにと5000円札を渡された。小学1年

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ゆめゆめお忘れなきように

わたしは生きることに対してやる気がなかった。それが、神さまに咎められたのかもしれない。
まあ、神さまをそもそも信じてはいないのだけど。
 
 
小学校3年生のとき、離婚した母の父、わたしにとっての祖父が死んだ。触れてあげて、と言ったおばあちゃんの言葉を、わたしは叶えてあげることができなかった。記憶にある限り、数回しか会ったことがないその人は、もとからそんなに親しみを抱いていたわけではなかったうえに

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