稼ぐ、その先(発表用の元原稿

キラキラ大家、共食い大家って聞いたことあるでしょうか?

キラキラ大家の特徴は、Facebook上で、また家族で海外旅行へ行きました!セミリタイヤ最高です!こんな有名大家といつも遊んでます!今回のセミナーも大盛況です!みたいのでしょうか。

でも実際には家計は火の車で、勤め人を辞めたはいいけど手残りが少ないので、他に稼ぐ方法を探したときに、(業者のように)初心者を嵌め込むのが、一番ラクって気づくわけです。それが共食い大家で、今でも情報格差の残る業界ならではの手法です。

詳しい嵌め込み方は割愛しますが、最終的に収益がほぼ上がらない(のが自分で運営していてわかっている、またはこのエリアでこの物件は人気がない)物件を買わされて、自分は業者からフィーをもらい「投資は自己責任」と言ってのらりくらりとかわすのが一般的です。

数年前までは、個人でやっていたケースがほとんどでしたが、今は「◯◯塾」などに囲い込み、失敗してもそれを外に漏れないように運営しているところもあります。

こういうことも知っていたので、匿名アカウントで発信するのって、個人的にイヤだなぁ、と思っていました。フォロワー数を増やすためだけの偽アカウントは世の中にいっぱいありますし、実在の人間じゃないと説得力がないよな、という思いが強かったこともあります。

匿名で発信するのは、勤め人は発言が就業規則に引っかかる場合が多いでしょうし、こういった公にできない理由があってやってるんだろうというのはわかっているつもりで、と言いながら、私は今でもFacebook以外は、本人写真+匿名アカウントです。

もちろん周りには実名で不動産投資本を出版した人もいますし、私の住む業界(不動産賃貸業)でも最近は「ほぼ」初心者が自分の名前(匿名が多い)を売るために自費出版しているケースも多く見かけます。

最近、Twitterを眺めているとそうですけど、匿名でも発言力、というか説得力のあるコメントもあるんだな、とつくづく感じます。やっぱり「中身」がちゃんとしていれば、ネットでは「誰が」ということは問題にならないんだな、と思いこうしてnoteも書いているわけです。

それで?という話ですけど、

ネットを通じて発信し始めたのは、先輩投資家さんから、不動産セミナーの講師をやってくれない?って頼まれたからなんですね。半強制的に(別に引き受けなければいい話、と言えばそれまでですが)表に出ないといけなくなったわけです。これまで、今年の行動指針だとか、キャッシュフローを◯◯万円増やす、とか、海外不動産を買うだとか、ある程度の計画は立てきました。

でも私は、世間で名前の通った人間ではありませんし、この前まで地方の中小企業で働いていた、どこにでもいる勤め人でした。強いて特徴を言えば、勤め人と不動産投資を並行し、ある程度の規模になったので退職したことくらいでしょうか?これも最近は結構いるので、やっぱり自分は普通の人ですね。

不動産賃貸市場は、プレイヤーがここ数年で一気に増えはしましたが、実際には地場のデベロッパー、企業の多角化、もしくは地主などが長年手がけてきました。私のような「新参者」も含めて、土地なしの個人が不動産投資(事業)でどのくらい拡大しているのか、統計では具体的な数値は出て来ないんですよね。(ポータルサイトの運営者はなんとなくわかるかも・・・)

いわゆる不動産業(宅建免許が必要)は2018年度で約31万件ですが、それよりは少ないと思います。肌感覚では1,000人に1人くらいでしょうか。

これまでは、副業しているなんて、もちろん会社の人間には一言も漏らしたことはありませんでしたので、同じく不動産投資(事業)を専業としている親友が1人いるのと全国各地のセミナーで大家さん(投資家さん)知り合う以外は孤独です。妻の理解があってやれていますが、家族の反対でやりたくてもやれない人もいると聞きます。

私ができることと言えば、両者の立場を理解した上で、できるだけ中立的な立場で発言することです。

でも、賛同を得やすい発言は、やっぱりどちらかに寄って片方を攻撃すると、それに対しての反論もあるし、Twitterには最適な材料です。これを商売に結び付けているのは、商売として目の付け所はいい。(ただし、感情論では稼ぎ方に問題のある方もいる)そういったこともあって、勤め人が、薄毛で悩む人(あくまでも例)と同じようなコンプレックス産業の「材料」に成り下がってしまいました。

自分の勤めている業界に左右されますが、そうなった理由は

1.競合他社の仕事を横取りして、売上が右から左へ移っているだけで、新しい需要を取り込めていない

2.利益の出ない業態を残すことが最優先(会社のキャッシュフローの問題)されて、部門を延命している。それで、新事業に手をつけられない

3.不人気業種なので、新しい人が入りづらく、ある程度勤めると業界のことがわかるので、目鼻が聞く人はすぐ辞める。なので、従業員の質が上がらない

といった会社が多いからでしょう。

わかりやすい例をあげると、創業オーナーがいて、会社を我が子のように思っている。全体で利益は出ているが、部門によって負担が違う。赤字の部門が相当足を引っ張っている。でも、市場から資金を引っ張るつもりもないのに、自分の資産価値のために上場してしまった。部門ごと売ったり(そもそも買い手もいない)、リストラもできない。結果、他人の会社を延命させるのために、自分の貴重な人生の時間を使うのがみんなイヤなだけなんです。

その時間が無駄だと考えて退職したのが、私です。

だからこそ、まず副業ブームに乗っかりました。そこから抜け出したい人は、勤め人とは別の収入基盤を固めてから勤め人を辞めたり、会社を改革してより利益の出せる会社にするために役員(社長)を目指して一生懸命やればいいだけのことです。

勤め人VS個人事業主論争、って結構目にするかと思いますけど、私にとって正直どっちでもいいです。今日、バナナを食べるかリンゴを食べるかくらいの小さな問題で、好きにしたら?って思います(笑

その結論は結局、自分しか出せないんです。経済が先に動いている以上、何かを実現するには、まず「稼ぐ」ことがどうしても必要です。自分の法人があれば、キャッシュ(利益)を貯めることです。

そうすれば、失敗してもある程度の収入が確保できている安心感から、いろんな挑戦ができます。

その挑戦も、そんなにたいそう立派な夢や目標、って全員に必要ですか?って思います。ある人にとっては、家族の幸せを実現する、というのは夢でなないそうです。具体的なイメージがないことをそう言っているだけかもしれません。

でも、私の夢のひとつは、

「家族がやりたいことを、やれるようにできる経済基盤を作る」

これは、家族の幸せを実現する方法のひとつだと固く信じています。




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