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【読書記録】予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

このKindle本「早川書房50%OFF」と「Kindle本5点まとめて買うと さらに10%ポイント還元」に釣られてライブラリに追加したうちの1冊。
電子積読化しているのを思い出し、読んでみた。

目次に、読後の備忘を付け加える。

目次

相対性の真相

 相対性は(相対的に)理解しやすい
 比較できるものがあれば、人はそれを求める

需要と供給の誤謬

 アンカー(憑依の一貫性)
 数が少ないと感じたものに人は群がる

ゼロコストのコスト

 価格無料の誘惑、無料の力は絶大

社会規範のコスト

 社会規範が市場規範と衝突すると、社会規範が消える

無料のクッキーの力

 何がしかの値段のものが無料になる場合

性的興奮の影響

 興奮は人を冷静な判断から遠ざける

先延ばしの問題と自制心

 自制心と強制力

高価な所有意識

 手にすると離せない

扉をあけておく

 選択肢の誘惑

予測の効果

 事前知識の思い込み

価格の力

 ブラセボ効果

不信の力

 疑心は購買意欲を削ぐ

私たちの品性について その1

 不正直になりやすいことを自覚する

私たちの品性について その2

 不正意識の違い、現金とモノ

ビールと無料のランチ

 人間とは不合理な存在


雑感

人が何かを決める際、バイアスとなる不合理な事実を分かりやすく説明している。

他の書評者も書かれてあるが、それを証明するための実験説明が細かくしつこいくらい繰り返されている。
おおよその結論が見えてきたところで、さっさと次に行けば良いのだが、図やチャートまで持ち出して細かく説明している。
もしかすると、それにも著者の意図があるのかも知れない。

書かれた事例は、我々も感じていることではあるが、いざその段になると人々は無意識のうちに「不合理」を選択をする。
騙されるわけではないのだが、不要なものを手にしたり、そのものの本来の価値以上の対価を支払ってしまう。

本の内容を意識すれば、無駄な行動や不要な支出が避けられ「合理的な行動」が出来るはずだが、そうならないのが人の常。

B to Cを生業にされている方が、この本を読んで上手く仕掛けを構築すれば、合理的に利益を上げることが出来るかも知れない。

B(Business)的には合理的だが、C(Customer)的に合理的かは分からない。


MOH

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