繊細で男社会から降りたフーデリ配達員。 「自分と同じ苦しみを味わう人が減ってほしい」と…

繊細で男社会から降りたフーデリ配達員。 「自分と同じ苦しみを味わう人が減ってほしい」という思いの下、ジェンダー平等の実現、差別や不公平の解消を目指して行動したい。

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男性フェミニストにできること、やるべきこと

突き詰めると、「他の男性に対する啓発」と「防波堤」だと思う。 他の男性に対する啓発 女性やマイノリティは男性に比べて弱い立場に置かれており、女性やマイノリティが声を上げても男性は聞く耳を持たなかったり、逆に攻撃してくる場合も多い。 他方で、男性が男性に向けて啓発したり、声を上げるのならば、比較的聞き入れられる可能性が高い。それはすなわち、フェミニズムを通じた社会の変革がよりスピーディーに進む可能性を意味する。 政治家や組織のリーダー、意思決定層の多くを占めるのが男性であるか

    • 新年、反省

      2024年の幕が開けた。 2023年を振り返って思うのは、「1年間無駄にしてしまった」ということだ。 2022年の大晦日に、僕はこのように抱負を述べていた。 ところが、実際には2023年もTwitterでのレスバに終始してばかりで、noteでの発信やフェミニズム関係の読書はほとんど進まずに終わってしまった。 買った本は積読ばかりで、1冊も読了できずに終わった。 しかも、その2022年でさえ、2021年の反省も活かすことができていなかった。 結局、楽な方に流されてしまっ

      • 横断歩道で歩行者を優先した車にお礼を強いることの問題点

        はじめにいつものようにTwitterを開いていると、あるツイートが飛び込んできた。 情報によれば、岡山トヨペットが制作した「桃太郎絵本」という絵本の中の1ページであるとのこと。 幼稚園では「横断歩道では歩行者のために止まってくれた自動車ドライバーにお礼をしましょう」と教わるが、横断歩道で歩行者を優先させるのはドライバーの好意ではなくそもそも道路交通法第38条で定められた義務である。 単に法的義務を果たしただけのドライバーの「好意」に感謝しましょうと言うのは、歩行者をわきま

        • なぜ僕はネトナン的アプローチを取ってしまったのか

          はじめに今でこそフェミニズムに連帯している僕だが、かつてはネトナン的なアプローチを取っていた時代があった。 当時から「アプローチは性的加害になり得る」と気づいていたにもかかわらず、性的加害をしてしまったのだ。 程度は弱まれど、性的加害を完全にやめることは今でさえ出来ていない。相手の気持ちを尊重できていないなと自分で思う。 今思えば愚か極まりない選択を、なぜ取ってしまったのか。 背景から振り返っていこうと思う。 背景僕は、幼少期からあまり他人に関心がなかった。 幼稚園児

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          モラハラやDVをする人間の見分け方

          こんにちは、鳥です。 モラハラやDVをする人間は、冷酷なサディストであり、無慈悲なくらいに相手に対して暴力的な行動の限りを尽くします(本人の自覚の有無に関係なく)。 ならば見抜けるでしょ?と言う人も少なくないですが、現実には難しいです。交際経験豊富な人だったり、相手を見る目がある人でも見抜けないケースが多々あります。 それはなぜか。「そういう人間は擬態が上手い」からです。 シンプルに言うと、「理想のパートナーを演じることが極めて精巧にできる」のです。 実際、ツイッターで

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          "弱者男性"が生きづらさから解放されるためには

          こんにちは、鳥です。 久々のnote公開となります。 実は僕も、かつては自分を「弱者男性」と考え、恋愛や結婚にこぎつけられないことによる生きづらさ・無力感を感じていた時期があります。 ですが、今では自身の変容を通じて、乗り越えることができました。 今回は、僕の体験談や各種の情報を元に、生きづらさから解放されるためのステップを指南していきたいと思います。 そもそもなぜ弱者男性だと思うのか?直接的な理由を列挙すると、概ね以下に集約されそうです。 ・彼女が出来ない ・結婚がで

          "弱者男性"が生きづらさから解放されるためには

          僕が男らしさから降りるまで(~小学生期)

          「有害な男らしさ」というワードがTwitterのTLを賑わせている。 そもそも「有害な男らしさ」とは何だろうか。個人的に考察したところ、「男らしさ」とされる事象のうち暴力性・支配性・非共感性といった、他者に悪影響を強く及ぼすものについて言われることが多いようだ。 具体的には「女性をリードする」「仕事に励んで妻子を養い、家事育児は全て任せる」「悩み相談をされたら解決策をまず出す」「泣いてはいけない」などである。 振り返ってみると、こうした「有害な男らしさ」は男性ならば幼児期

          僕が男らしさから降りるまで(~小学生期)

          早押しのリアルと課題〜脱"昭和館"なるか〜

          2020年5月に業務委託配達員の募集を開始して以来、他社と一線を画す「流れてくる複数の配達オファーの中から配達員が選んで受注する」システムを採る出前館。 AI等を用いて自動的に配達員にオファーを振り分ける仕組みとは勝手が大きく異なり、一定範囲内の配達員全員にオファーが共有されるため、短距離など配達員に有利なオファーは早い者勝ちとなります。 このことから、システムおよびオファーを受注するための行動は「早押し」と呼ばれ、出前館の大きな特徴となっています。 当初のアプリは視認性

          早押しのリアルと課題〜脱"昭和館"なるか〜

          男性フェミニストにできること

          はじめにこんにちは。男性フェミニストを自負する鳥と申します。 女性に対する構造的な差別、理不尽な取り扱い、不当な人権の侵害。 これらは、中絶の配偶者同意や賃金格差、入試における不当な減点措置といった形で、今なお色濃く残存し、罷り通っています。 女性だからという理由だけで、人権が蹂躙されているのです。 基本的人権の尊重に照らし合わせて、 あまりにも理不尽で凄惨すぎる!これでいて何が「基本的人権の尊重」を謳った民主国家だ! との怒りから、今年に入りフェミニストを自負するよ

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          人はいかにして「与党支持」から降りるのか?~僕の経験から~

          こんにちは。 1年ほど前まで与党支持者だった、鳥です。 今でこそ野党支持者になっていますが、それまでは与党支持者だった期間が長かったのです。 与党支持者だった僕が、いかにして変わっていったのか。 まずは、時系列で振り返ってみます。 1. 経緯幼い頃、公教育や周りの大人から「先生の言うことを聞きなさい」「大人は君のことを思って言っているのだから」と幾度となく言われてきた。 元来の我の強い性格ゆえ反抗してきたが、高校生くらいになると「大人に従わなかったことが原因といえるよう

          人はいかにして「与党支持」から降りるのか?~僕の経験から~

          僕の価値観・性格について

          みなさん、こんにちは。いつも記事を読んでくださりありがとうございます。 鳥です。 僕の価値観は、ここ1~2年で変化しました。 自分自身でも棚卸ししきれてない面があるため、ここに一度まとめるとともに、自己を分析したいと考えました。 よって、ここに記します。 (特にエッセンシャルな部分は太字にしています) 価値観・「公正」「公平」を何よりも重視。 ・人権は天賦されたもの。一人ひとりは自由であり、尊重されるべき。 ・社会の常識や慣習に左右されず、一人が自分らしく自己実現を

          僕の価値観・性格について

          道路の最高速度引き下げの可能性

          日本では2009年に規制速度の決定手法が変更され、多くの道路では以前より最高速度が引き上げられた。諸外国でも2010年代前半まではこの傾向であったが、後半に入ると一転して引き下げを行う事例が増えてきた。 具体例としては、フランスにおける一般道路の最高速度80km/hへの引き下げ、韓国における市街地の原則一律50km/hへの引き下げが挙げられる。 ここでは、諸外国における引き下げ事例ならびに日本での実施可能性について、個人的に考えたことを記していく。 1. 具体的事例2018

          道路の最高速度引き下げの可能性

          男性の僕がフェミニストになった理由(本編)

          先日のnoteでは、男性がフェミニストになり得るために必要と思われる要素について解説しました。 今回は、具体的に「フェミニストになった理由」について解説します。 1. はじめに時系列編では、経験を通じて僕の考えが変わっていく過程を述べました。 しかし、同じような経験をしても、誰もが僕のように女性の生きづらさについて考えるようになるわけではないと思っています。 ましてや、男性側からするとフェミニズムやフェミニストの存在は、自らの地位や関係を脅かす存在に映ることも多いと思いま

          男性の僕がフェミニストになった理由(本編)

          男性がフェミニストになり得るための、いくつかの要素とは?(個人的考察)

          先日のnoteでは、僕がフェミニストを称するに至るまでの時系列について執筆しました。 今回は、具体的に「男性がフェミニストになり得るために必要な要素について」について解説します。 はじめに時系列編では、経験を通じて僕の考えが変わっていく過程を述べました。 しかし、同じような経験をしても、男性の誰もが僕のように女性の生きづらさについて考えるようになるわけではないと思っています。 いくつかの要素があって、生きづらさを理解し、自分事として捉え、フェミニストになる。 僕はそう考え

          男性がフェミニストになり得るための、いくつかの要素とは?(個人的考察)

          僕が反ホモソーシャルになるまで

          ここでは、反ホモソーシャルの考えを持つに至った経緯について解説します。 小学1年生になったばかりの頃、新入オリエンテーションのときです。 体操服に着替え、グラウンドに集合させられました。 ここで教師から団体行動の指導を受けるのですが、作法はもちろん手足の細かい位置まで指定されたのです。 しかし、これまでこのような経験はほとんどなかったため、すぐに覚えられません。 すると、教師から怒られて、出来るまで何度もやり直しさせられました。 これまで保育園の伸び伸びした環境で過ごし

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          男性の僕がフェミニストになった理由(時系列編)

          こんにちは。 僕は男性ですが、フェミニストを自負しています。 「え?男性なのになぜフェミニストなの?」と思われる方もいるでしょう。 結論から言うと、女性の境遇が他人事には思えないこと、そして女性の地位向上が男性の生きやすさ向上にも繋がると考えたことが大きな理由ですが、今回は「フェミニストになった理由」について幼少期から順を追って説明したいと思います。 1.幼少期物心ついた3~4歳頃の段階で、すでに男女で遊びや色、持ち物を分けることに違和感を覚えていた。 当時、「なんで男

          男性の僕がフェミニストになった理由(時系列編)