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あ、怒ってるんじゃなくて寂しいんだな。


「さみしいってこわいよ」小学校で働く友人が噛み締めるように言った。その噛み締めるような、水底にゆっくり沈むような声が何年経っても忘れられない。

学校にはみんなと同じように授業を受けられない子がいる。ノートが開けなかったり、外に飛び出してしまったり、色々な理由で勉強どころじゃない子達。

そんな大人たちが思う困った子は
実は誰より本人が困っている子で

家庭での時間が充実してない事も
少なくは無いのだそうだ。

冒頭の話もそうだったらしい。
受け持っている教室にお母さんが夜遅くまで帰って来ず
その子は1人の時間をすべてゲームをして過ごす。
ゲームをしていれば今はオンラインで繋がりが感じられるのだそうだ。

「その子に限った事じゃ無いけど
 さみしいって気持ちを軽んじちゃダメ。」

辛いとか苦しい気持ちは
誰かが助けてくれたり色々方法があるけど

お母さんがいない寂しさは
誤魔化しがきかないのかもしれない

こどもだから特に寂しいと感じるし
こどもには寂しさを飼い慣らすのは難しい
そう考えるとなんとも居た堪れない。
とてもとても切ない話だった。

ふと、心当たりがあった

私のここ最近イライラしたり悲しくなったり
虚しくなったり忙しいこのメンタルの崩れ

もしかしたらホルモンのせいにしてたけど
私も単純に寂しいのかもしれない

夫の言動にいちいち腹が立つのも
彼が家事をしないからだけじゃなく

私の大変さを知って欲しい
褒めてほしい
認めてほしい
大好きだよと言ってほしい
大切な大切な存在だと思ってほしい
一緒になって大変だなあと言ってほしい
1人じゃないよと言ってほしい

きっとそんな
寂しい
の表れなんだ

「大人だから」「人は1人だ」「孤独で当たり前」
そんな風に思ってきたけれど
大人だって寂しいって気持ちを
蔑ろにしてはいけないような気がする。


永田カビさんの作品内で
抱きしめてもらったら
帰るときに顔が赤くなるほど
身体があたたかくなった
という内容がある。
きっと偶然じゃない。心の持ちようは気のせいではなく
歴とした体調の変化。寂しいは不調なのだとおもう。

理由がわからないまま
怒りや悲しみや不安の中闘う毎日
孤独を感じる時ももちろんある。

大人だから
我慢して自立した強い人にならなきゃ
そう思う時だってある。

でもさ

ああ、そうなんだね。
君は寂しさを感じていたのだね。
そうやって自分に共感してあげる。
自分で自分をあやかせてあげる。

大人だから
人の弱さに寄り添えるし
自分のことも抱きしめられる。


寂しい気持ちをむげにしない。
心細い自分を1人にしない。
わたしも、自分を抱きしめることから
始めてみようかなと思います。

余裕がある時は
家族にもぎゅっとしてみようかなと思います。


読んでくれたみなさんに
僭越ながら感謝を込めて


ぎゅ。


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