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初めての増感現像 <週末自家現像>

テネシー州ナッシュビルはナイトライフの撮影ということで、増感現像を初めてトライしました。フィルムはFOMAPAN400です。+2段の増感でISO1600で撮影しました。レンズは、全てズミルックス 35mm スチールリム復刻版です。夜なので明るさを優先してズミルックスにしました。

実は2つのミスをしました。一つは、ダークバックの中でフィルムをリールに巻く時、腕の部分から少し光が入ってしまったようです。ダークバックとはいえ、明るい所で作業をしてしまったことに反省です。
もう一つは、現像液の配合ミスです。いつもKODAK HC-110を希釈率Hで使っていますが、FOMAPAN400の増感ISO1600は希釈率Bのレシピしかありませんでした。600mlの現像液を作るのに18mlの原液が必要でしたが13mlで作ってしまったようです。慣れない希釈率での失敗です。現像している時に気づいたので、13分の現像時間を2分増やして対応しました。これが適切だったか分かりません。

現像したフィルムを見ると、どこがコマの切れ目か分からないほどアンダーです。ところどこと感光した場所もあります。「あちゃー、大失敗」という感じでした。
しかし、いざスキャンをしてみると、意外と面白い写真が撮れていました。

手ブレや被写体ブレを気にせず、明るめに撮ると雰囲気が出ます。

被写体がスポットライトによって浮かぶ上がっているところを狙って撮影しました。絞り開放F1.4でシャッタースピードは1/125です。

女性が元気な街。
よく分からないけれど、友達のブーツを引っ張っている。写真を撮られてめっちゃ喜んでいた。
よく分からないけれど、写真を撮ってくれと声をかてきた三人組。
よく分からないけれど、写真を撮ってくれと声をかてきた二人組。
よく分からないけれど、写真を撮られていることを意識してキスするカップル。

夜のネオン街のストリートスナップはかなり難易度が高いですが、ピンボケ上等で撮影するとライブ感ある良い雰囲気になりました。感光してしまったコマも、フレアが良いアクセントとなって悪くありません。

今回は初めての増感現像で、慣れないこともありいくつかミスがありましたが、結果としてはやって良かったです。

カメラ:LEICA MP 0.72
レンズ:Summilux-M 35/f1.4 Steel Rim -reissue-
フィルム:FOMAPAN 400 (増感ISO1600)
現像液:Kodak HC-110 希釈率B (ミス:原液13ml + 水587ml 15分)
停止液:水
定着液:TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER
水洗:水
水滴防止剤:Kodak Photo Flo 200
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 9 (RAW)
出力:Adobe Lightroom Classic


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