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Reciprocity failure photography <相反則不軌>

Reciprocity failure という言葉を知ったのはつい最近です。日本語で相反則不軌と呼ぶらしいですが、アインシュタインの相対性理論のような意味不明な言葉です。知ったのは、いつもフォローしているYouTubeで相反則不軌の紹介があったからです。

Reciprocity failureは、撮影において極端に長いシャッター速度で撮影したとき、露出不足になるフィルムの性質のことです。これはデジタルカメラでは起きないようです。シャッター速度が遅ければ、どの程度露出不足になるかはフィルムによって異なります。

かなり長い秒数を稼がなければならないので、Peak Designのトラベル三脚ではなく、RRSのTVC-34Lで挑みました。M型ライカには少しオーバースペックという事もあり、多少の風にはびくともしません。

ということで、早速試してみようと思いました。折角、LEICA MP 0.72用にアルカスイス互換のプレートを買ったので、これを使う良い機会です。

使っているフィルムはFOMAPAN 400です。ネットで調べると、このフィルムのReciprocity failureが出てきません。しょうがないので、FOMAPAN 100で撮影しました。

全体的にオーバー気味ですね。やはりFOMAPAN 100の相反則不軌チャートというのが無理があります。翌日になり、ネットでさらに調べてみると、有志の方がFOMAPAN 400のReciprocity failureのデータを公開していました。この数値を参考にさらに撮影してみます。

やはり、ちゃんとしたチャートを用いたので、露出が安定したように思います。なかなか興味深い実験でした。フィルムの世界は奥深いです。

カメラ:LEICA MP 0.72
レンズ:Summicron-M 35mm F2 ASPH
フィルム:FOMAPAN 400
現像液:Kodak HC-110 希釈率H
停止液:水
定着液:TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER
水洗:水
水滴防止剤:Kodak Photo Flo 200
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 9


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