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LEITZ minolta CL 半年レビュー

LEITZ minolta CLを手に入れて半年くらいが経過しました。この機会に、半年経過しての印象をまとめたいと思います。比較対象とするのは、現在所有しているRollei 35Sと、昔所有していたLEICA M5となります。

Rollei 35Sとの比較

まず、Rollei 35Sと比較すると、サイズが大きなります。Rollei 35Sは、驚くべきコンパクト性を誇るフルサイズ35mmフィルムカメラというのを改めて実感しました。CLもとてもにコンパクトですが、Rollei 35Sのコンパクトサイズには敵いません。一方、レンズが交換できるのと、距離計が備わっているのは、Rollei 35Sよりも優れていると言えます。特に距離計は大変便利で、安心して撮影できます。CLは、Rollei 35を参考に設計されたと言われているように、非常に近い設計思想を感じます。特に裏蓋の構造から、その近似性を感じます。この2台を同時に使っていると、50年前の高級コンパクトカメラを堪能する贅沢感を味わえます。

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LEICA M5との比較

一方、LEICA M5と比較すると、ちょっと別な見方になります。M5は弁当箱と揶揄されたように、M4までの伝統的なスタイリングに対して不恰好で大きなカメラとなりました。そのため、不人気機種だったそうです。しかし、実際に所有して使ってみると、手に馴染むちょうど良いサイズで、何よりも操作がしやすいのです。特にシャッターダイヤルの絶妙な位置が、その操作性を高めています。M型で初めて搭載された追針式の露出計も、見やすく自分が意図した露出で直感的に撮影できます。再び、M5を手に入れたいと思っています。

それに対してCLは、とてもコンパクトなのですが、それ故に、自分の手にはM5ほど操作性が良いとは言えません。特に使い初めは、シャッターダイヤルの操作に苦労しました。手の小さな人には、むしろ使いやすいかもしれませんが。露出計もM5と同じく追針式ですが、ファインダー内の右縦に配置され、アンダーが上方向、オーバーが下方向と感覚的に逆な動きをします。これが、直感的な操作の妨げになっています。さらに、ファインダーも3つ画角枠が出っ放しになっているので煩く、ライカ特有のシンプルで抜けが良いファインダーとは異なります。M5の廉価版として発売されたCLなので、その商品ポジショニングからしょうがないですね。

ただ、これも体が慣れてくれば、こういうものかと違和感が減っていきます。やはりコンパクトなボディによる運用の快適さは捨て難いものがあります。また、デザイン的にもM5より精緻感があって大好きです。もちろん、各部を操作するとM5の高級感には負けますが、、。

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電池室がRollei 35Sと同様に、裏蓋を開けないと交換できません。空気亜鉛電池は寿命が短いので、フィルムが残っている状態で電池切れを起こす可能性が高いです。M5は、ボディ横に電池室が設けられているので、電池切れの心配はありません。これも廉価版ならではのデメリットですね。

まとめ

まとめますと、LEITZ minolta CLは、Rollei 35SとLEICA M5のちょうど中間的なポジションという感じで、価格的にもリーズナブルなMマウント機械式カメラとなります。標準レンズ40mmと相まって、全てにおいて程よいカメラです。自分には、このカメラが最適解となっています。最近は、モノクローム専用として、イエローフィルターをつけっぱなしにしていますが、これも格好良さを引き立てています。これからも大切に使っていきたいです。

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