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Plaubel Makina 670 のシェイクダウン <自家現像>

まず、Plaubel Makina 670を初めて手に取って感じたのは、「大きくて重い」でした。中判カメラとしてはとてもスリムでコンパクトなのですが、これまでライカ M型をメインに使ってきたので大きく感じてしまうのは無理もありません。超大型版ライカといった雰囲気です。そしてこの大きさで金属ボディのため、重さは1,354gと1キロ越えです。しかし、それにより質感はとても良いです。1984年発売なので、40年前の商品です。古さを感じさせないシンプルでタイムレスなデザインは、ライカM型に通じるものがあります。

試し撮りはクラシックジャンクカーの聖地「OLD CAR CITY」を選びました。フィルムは、まず自家現像で直ぐに仕上がりが確認できるTri-Xを使い、その後にポジフィルムのEKTACHROME E100にしました。

120フィルムをPlaubel Makina 670に装填します。全てが初めてなので緊張します。失敗がないように、最初のフィルムの装填は、現地ではなく落ち着いてできる家で行いました。ここで改めて大きなフィルムであることを実感しました。たった10枚しか撮れないので慎重になりますね。

今回の装備は、Plaubel Makina 670のお供にLEICA MP 0.72(Elmar-M 50mm F2.8 / Elmarit-M 28mm F2.8 ASPH)を連れていきます。フラッシュは必要か分かりませんが、コンパクトなのでとりあえず持っていきます。Makina 670には内臓露出計が搭載されていますが、リバーサルフィルムを使うので外部露出計でしっかりと露出を図りたいと思います。三脚はPeak Designのトラベル三脚ではなく、RSS TVC-34Lに三脚にしました。

三脚以外は9Lのカメラバックに入ります。カメラバックに入れると、気のせいかM型ライカ2台体制とあまり変わらない感じがします。

ということで「OLD CAR CITY」で撮影を開始しました。前回は天気の良い新緑の中で撮影を楽しみましたが、今回は冬の曇天での撮影となりました。光が足りないところでは、フラッシュも使ってみました。やはりホットシューがあるのは便利です。前期型のMakina 67はホットシューが無いので、Makina 670のアドバンテージを実感しました。

レンジファインダーでのピント合わせの操作は、シャッターボタンの同軸上にあるダイヤルで操作する独特な機構になっていますが、これは問題なくすぐに慣れました。操作している時に、不意に蛇腹に触れるとドキッとします。硬い金属ボディの一部に、柔らかい部分がある不思議な感覚です。

2時間半くらいかけて、無事にフィルム2本を撮り終えました。初めての中判カメラで緊張しましたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。それでは、帰宅してTri-Xを現像です。

フィルムを挿入する場所に幅広いフィルムがアプローチしやすいように厚紙を通した。これで上手くいくことができました。

120フィルムをリールに巻くのは初めてで緊張しました。幅が広いので上手く巻けるか心配です。YouTubeで様々なコツが紹介されていたので、その中で自分に取ってやりやすそうな方法を選んでトライしました。おかげで、何とか上手くいくことができました。

リールに巻いて現像タンクに入れば、後のプロセスは135フィルムと同じなので慣れたものです。久しぶりのTri-Xも楽しみです。

この写真は2回目の洗浄。1回目は絵の具のような青が出てきた。

現像液の前に、まず水洗いをしたら濃いブルーの液体が出てきて驚きました。135フィルムでこんな色の液体が出た記憶がありません。忘れているだけかな?

というわけで、何とかシェイクダウンから自家現像まで終わりました。ネガを見ると、とりあえず上手く行っているようです。明日はスキャンして仕上がりを確認します。

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