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共に働くうえで知っておきたい【発達障害の部下への接し方】

こんにちは。mojoで一緒に活動している産業医の木村です。

皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。寒い日が続いており、インフルエンザなど風邪も流行っているようですね。

体調が悪くてもお仕事が休めないなど事情があるかもしれませんが、休む事が何よりの回復への近道だと思いますので、体調が悪い時は、思い切って休みましょう。

ちなみに、私は風邪をひくと大好きなコーヒーが飲めなくなります。ですので、コーヒーが美味しくないと感じたら、風邪の引き始めかな?と思い早めに薬を飲んだり、暖かくして早く寝るように心がけています。

今日の前振りはちょっとお医者さんっぽい事が言えましたね。

さて、本題に移りたいと思います。

前回は発達障害の部下の特徴について書きました。今回は、発達障害の部下への接し方をみていきたいと思います。

もちろん、ここに書いている事は一部分だと思います。お読みになられて、もっと別のアプローチをご存知でしたら、是非教えていただきたいです!

発達障害の部下との接し方は、とにかく相手が理解しやすい伝え方を心がけることが重要です。

①具体的な指示を出す

まず、曖昧な表現は絶対に避けるようにしましょう。「15時からの会議の印刷よろしくね」ではなく、「15時からの5人の会議で使うこの資料を、印刷ミスのことも考えて7部印刷して、14時55分に会議室Aの机に並べておいて」といった形で、とにかく細かく、具体的な指示を出すようにしましょう。曖昧な表現があるとどう対応していいのかわからず、困ってしまいます。


②専用のマニュアルを準備する(させる)

業務マニュアルが準備されている場合は、その本人専用のマニュアルを作成させるようにしましょう。上記の指示出しと同じように、曖昧な表現を可能な限り排除したものが望ましいです。例えば「頃合いを見計らって」や「お手すきの際に」は結局いつのことなのかわかりません。そのため、「15時を過ぎて〇〇の返事が来ていないとき」や「朝出社してPCを立ち上げる前」といった形で、具体的なシチュエーションやタイミングを記したマニュアルを作成します。そうすると、曖昧な表現に迷わずに業務に当たることが可能です。

③文字や図での説明を徹底する

特に学習障害(LD)の方に対しては、口頭での説明は理解が難しいです。そのため、口頭で説明する際はテキストや図を使って視覚的にも伝えるようにしましょう。また、ICレコーダーを準備して、何度も聞き直せるようにするのも効果的です。

いかがでしょうか。

さて、4回にわたり、発達障害の上司や部下との接し方について考えてみました。

日本では2004年に「発達障害者支援法」が制定され、2016年の改正では発達障害のある人が社会生活を営む上で直面する不利益は、本人ではなく社会の責任であるという考えが示されています。

より多くの人が障壁を感じない社会にしていくためにも、接し方やサポートの仕方を理解しておくことが大切です。

そのために、私たちができる事はまだまだあるように思います。

セミナーのご依頼など随時お待ちしております。

今後もmojoの活動の応援をどうぞよろしくお願いいたします。


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