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【育休日記】子育ての日々はペイフォワード(pay it forward)/恩送り

ペイフォワード(Pay it forward)とは?

ペイフォワード(Pay it forward)とは、自分が受けた善意を他の誰かに渡すことで、善意をその先につないでいくこと。直訳すると「先に払う」という意味。善意を与えてくれた本人に恩を返す代わりに、他の誰かに(先に)善意を送ることから、日本では「恩送り」とも言われている。

https://ideasforgood.jp/glossary/pay-it-forward/

2000年に制作された「ペイ・フォワード 可能の王国」(原題 Pay It Forward)という映画をご存知の方も多いかもしれません。

詳しい説明はこちらのウェブサイトが分かりやすいですが、簡単にまとめると、「自分が受けた親切、思いやり、善意を他の人に送ること(Pay it forward)で善意の輪が無限に広がっていく」というもの。

私は親や親戚、近所の人、先生だけでなく見ず知らずの人も含めて、多くの大人の助けられて成長してきた。子どもが生まれてからは、特に自分が親にしてもらって嬉しかったことは、子どもにしたい。(また、して欲しかったことをしたい。して欲しくなかったことはしない。)と思っているが、これは日本流の恩返しではなく、恩送りという考えに近いと思う。

出産前は仕事においても、同様に先輩や上司にしてもらって感謝していることは、チームメンバーや後輩たちに自分もしていこうと心がけてきたつもりである。

前置きが長くなってしまったが、今日はこれを思い出すきっかけになった出来事があった。

私が月に一回参加している親子イベントの会場に行くと、我が子よりも小さな赤ちゃんを連れた一人のママが入口付近で所在なさげに立っていた。「きっと初めて赤ちゃんを連れてこのような場に来たんだろうな」と思って、「何ヶ月ですか?」と声をかけた。その後、このイベントがだいたいどんな流れで進むかを軽く共有した。話してみると、「まだ赤ちゃん関連の友達がいない」と少し不安そうな様子。私自身も我が子が同じ月齢の頃は誰も知り合いがいなかったことや、私が知っている他にも参加できそうな場所を教えたところ、とても喜んでくれて、最初の不安げな表情が和らいでいくのがわかった。

私も児童センターに初めて行った時は、周りのママさん達が皆んな親しそうに見えて、アウェイな気持ちになった。そんな中、何人かのママさんが気にかけて話かけてくれて、我が子におもちゃを持っ来てくれた気遣いが、すごく嬉しかったし、不安だった気持ちを軽減させてくれた。その後も知り合ったママに教えてもらって、別の場への参加のきっかけを得たりもした。

これまで、新たな環境に身を置くことにはある程度慣れているつもりだったけれど、それでも年齢を重ねていくと、参加メンバーを誰も知らない、共通点が何もない、各自のバックグラウンドも知らないような場に飛び込む機会も少なくなり、親になってこうした親子の場に足を運ぶのだって、最初の一歩はほんの少しの勇気がいった。だからこそ、たった一言の声かけに救われた気持ちになった。

今日私が声をかけたママも、あの日の私と同じ気持ちになっていたら嬉しいなと思ったし、これからも自分も出来るだけペイフォワードしていきたいと改めて思い返した出来事だった。

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