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北の伏魔殿 ケースII-⑨

K主幹の言動が全て嘘だったことが暴露される~それでも学閥はかばい続ける

 企業立地担当課で私を受け入れてくれたT主幹は、N総務課長とも親しく、私がパワハラを受け、そのために体調不良になたことをN総務課長に説明してくれたらしい。ただし、T主幹もK主幹による補助金不正がその原因だったとまでは知らなかった。私が、出先機関に異動した後、N総務課長と出くわしたときに、彼はその顔には申し訳なさそうな表情を浮かべていた。その後、N総務課長は、局長相当職を経て、定年で関連団体に天下りした。
 
 私は、人事委員会に告発した後、元N総務課長にK主幹が補助金不正をし、それが原因でパワハラを受けたこと、そして、元N総務課長が「お前なんか面倒を見てやらない」と激怒するほどのどんなネガティブキャンペーンをしたのかを問い合わせたが、返答が帰ってくることはなかった。
 
 それどころか、元N総務課長は、K主幹が補助金不正した係の参事になっていて、不正の対応もできないことから、元N総務課長の天下り先に管理職ポストを与え、彼は、定年まで1年を残して退職した。
 天下り団体の県職員のポストは決まっており、K主幹が与えられたポストは、元々プロパーのポストであり、K主幹が補助金不正対応をしなくてすむように元N総務課長が強引に開けさせたものである。ここまで、学閥を利用して、人事にごり押しする組織だとは思ってもみなかった。

 

 私は、若いときに師事した上司で本当に仕事を教わったという係長が地元私大出身者で、また、私の人事を私の希望に添うようにやってくれた管理職も地元私大出身者だった。仲のよい職員の中には、高校時代の同級生にも地元私大出身者が多く、本庁主査に戻るまで、特段、その地元私大出身者に悪いイメージは持っていなかった。
 
 しかし、ケースⅠやⅡでパワハラを主体的に行ってきたのは、その地元私大出身者であり、前回指摘したように、幹部職員になれる数が少ないことから、その結束力は、不正であろうが身内をかばうためにしか機能していない。私がN総務課長から「お前なんか面倒を見てやらない」と言われたから昇格人事を断ったと言うと、「(N総務課長から言われたなどと)そんなことを言うなんて」と学閥の職員は、私を非難した。
 私は「お前なんか面倒を見てやらない」とN総務課長に大勢の職員の前で公言されたが、その発言は、他人に言ってはいけないようなことで、それを多くの職員の前で言われたということになるのだが、その不条理は理解できているのだろうか?
 
まして、上司でもあり、学閥の先輩でもあるN総務課長に虚偽の情報を入れ、自分の都合のいいようにK主幹が操作したため、N総務課長はそういった発言をしたのではないだろうか。もし、私がそれに気づかずに、N総務課長に強い恨みを抱き、なんらかの行動を起こしたとしたら、K主幹はどうしたのだろう。少なくとも、私がパワハラ訴訟を起こし、その原因が補助金不正にあると主張したら(もちろん、証拠は充分にあるので)、N総務課長の発言は、外形的に補助金不正を隠蔽するために、恫喝したとしか見えない。
 こんな上司のことも組織のことも考えていない職員がケースⅠのM係長やK主幹とも同様に何も考える能力が無いんだろうなと哀れに思った。

 その職員は、私の後任だったが、その考え方がおかしいことは、次のケースⅢで記述する。なお、その後も、地元私大出身者によるパワハラは、激しさを増しており、それ以外の職員が被害に遭うことがないようにこの実態を明らかにしていこう。

画像:株式会社東洋電制製作所


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