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おとなしい人はダメですか

よく「mokaさんて、おとなしいね」と言われる。
確かに私はおとなしい。
自分から喋り出すことはない。聞き役に徹して、話が振られたら話す。

小さい頃からおとなしい子だった。
でも、そう言われるたびに、なんだか心にグサッとくるものがある。
おとなしい子と言われるのが嫌なのだ。

もっとしゃべろよ、お前いるだけじゃんと遠回りに言われているようで。
自己肯定感が低い私は、そうだよな、喋らないとだよな、あー自分はダメだ
という思いが一瞬にして発生して嫌になる。

もちろん、言ってきた相手はそこまでの理由はなく言っているだろう。
私が考えすぎなだけだ。
HSPなので、一度でも「おとなしいね」と言われると一日中その瞬間が頭の中でリプレイされ、その度に自己肯定感が下がる。

かといって、おとなしいのが私の性格であるのは変わらないし、頑張ってしゃべって疲れるのもなんか違う。
つまり、この自分を受け入れるしかないのだ。

学校では積極的に発言する人が褒められ、みんなに指示を出すリーダーが評価される。
教室の端っこで黙ってひとりひたすらに勉強したり、発言する人の話をちゃんと聞いたり、そういう人はなぜか評価されない。
通知表にはいつも「勉強熱心ですがもう少し積極的になりましょう。」と書かれた。
積極的とは?声を出してたら積極的?体を動かしてたら積極的?

積極的な人がそんなに偉いのか。
リーダーがそんなに偉いのか。

私はいつも考えることがある。
もし、みんながリーダーでみんなが指示してたら、どうなる?
従う人がいるから、リーダーという立場が成り立っていて組織が成り立っているのではないか。従う人は従う人という役割をちゃんと果たしている。

いつか私みたいなこんな人も評価される世の中になってほしい。努力は大切だけど自分らしさはそのままでいいと思う。

今はまだ、おとなしい人は社会に必要ない、とかいう空気がとてもよく見えるけれど、これから辛いことはたくさんあるだろうけど、
こんな人でも仲良くしてくれる人はいる。
たった1人でもそういう人がいればいい。

きっとおとなしい人はダメではない
と思いたい。