見出し画像

ノアザミと夏

今日はしかし暑かった朝起きたら今日の最高気温は38度ときた暑くて家を出る気にもならないが気持ちを固めて3キロほどのランニングを行う。
滝のように汗が出てきた、あれほど嫌だと思っていたランニングも走り終わりシャワーを浴びると爽快感があるからやめられない。久しぶりに家の掃除をし布団をきれいにしてから学校に向かった。今日も今日とて受験勉強だ努力するしかない。

そんな勉強の中でライフコースと言う話が出てきた。ライフコースとは個人の一生を家族経歴、職業経歴、居住経歴と言ったここの束と捉えその束が重なったものが個人のライフコースとして考えられている。このような個人のライフコースは就職結婚出産といったライフイベントによる影響だけでなく歴史的時間で発生するイベントにも採用される。例えば、2020年から猛威をふるっているコロナウィルスの蔓延もすべての人が平等に経験したイベントだった。他にも世界恐慌やバブル経済などといったものも当たるだろう。このように同時期に出生した人口集団は同じ年齢で同じ出来事を経験することになる、同じ時期に生まれた集団をコーホートと呼ぶ。

このような人口集団は日本の高度経済成長期にも見られたこれらの世代は戦後人口ボーナスから多産少死世代と言われた。彼らは経済状況からの慢性的な人手不足を解消するため跡継ぎとなれない潜在的他出者が労働力として大都市で人口移動を起こた。これにより、都市は無秩序に成長してスプロール化を助長することとなるがここではあまり触れない、、
また、彼らの住居環境も年を年を重ねるごとに変化し寮から木築アパート、小規模な住宅からやがて団地やニュータウンへと言った居住歴を持っている。彼らの流れからニュータウンが建造され郊外化の勢いも非常に強くなったと言えるだろう。

このような郊外化の動きやバブル等による都心の地価の高騰は都心でドーナツ化現象を生み出しインナーシティ問題を発生させた。東京においては政治経済文化の諸分野にわたる極めて集権的な機構が持続的に集積しているためインナーシティ問題が顕著化しなかったが大阪でははっきりとしたドーナツ化現象が起きインナーシティ問題が起きたと言われている。現在では、地価が下落したことなどから都心回帰が起き高層マンションが多く建てられている。また、治安が悪化した地域を民間セクターが手を加えることにより地域環境を向上させるジェントリフィケーションもロンドンのドックランズを事例に言われてきていることではある。

このような近年の都市環境の向上は非常に肯定的に捉えられており住みやすさだけでなく地価の上昇といった経済的恩恵も大きいことから推奨されていることだろう。しかしながら都市計画と言うものは平均値より少し上の部分を目標として作られているが平均より下の人たちの部分を切り捨てていると言う側面もある。大阪の天王寺では公共空間に芝生を敷いたりといったことも行われており環境が向上している。だが、そもそもそこに住んでいた低所得者層ははじき出されてしまっている現実もある。

都市と言うものはランダムな方がある意味様々な利益を生み出す可能性があるのではないだろうか。作られた都市に住みたい人が住み棲み分けを行う確かに環境は良いかもしれないが面白さがないだろう。常にランダムであり予測不可能なのが面白いのではないだろうか。

今日はそんなことを思った、、

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?