2020年は、2回しか合コン(内1回はオンライン)ができなかった。

27〜28歳の女性にとって、この大切な1年、出会いを妨げたコロナは本当に罪深い。
そして、国家的に、この1年はノーカンにして、歳を取らないようにしてくれないかな？とすら思う。

私は社会人になってひたすら合コンを繰り返していたのだが、結論からいうと、合コンで彼氏ができたことがない。

連絡先も交換するし、デートにも行く。お付き合いを申し込まれたことも何度もある。
だが、結果的に需要と供給が合わず、お付き合いに発展しないのだ。

しかし、それでも合コンは楽しい。

私には「友達と友達をくっつける」という謎の特殊能力がある。

実際に結婚したカップルもおり、乾杯の挨拶と二次会の幹事までやらせてもらった。

いや、自分の恋愛にその能力発揮しなよ、と周りからは言われるのだが、私はお見合いBBAを楽しんでいるので全然構わない。むしろ嬉しい。


私は「友達の前で女出せない問題」が、非常に根深く影を落としている。
それに加えて、代理店で鍛えた「飲み会を盛り上げる」という全くモテないスキルが、発動する。

しかし、それはそれで良いのだ。

飲み会で盛り上げることができるのも、私の一部であって、そこも認められたい部分が、多分心の奥底にある。

なんなら、私より高いコミュ力と飲み会スキルがある男性がいいし、それでひくような人は、こっちから願い下げだからな！と強がりを言っておく。

基本飲み会のスキルって、仕事のスキルとニアリーイコールだと思っている。

抜群に仕事ができるけど、飲み会の幹事が下手、という男性は見たことない。
(職種にもよるのかもしれないが、私の周りはそうだった)


私は全然隠すことなく、飲み会スキルもコミ力も開示するし、自分が幹事の際は、男友達から提案された店を願い下げして、自ら予約することもある。


勿論、「いい出会いがあればいいな」と少女漫画オタクの私は夢見る。

「恋愛カタログ」や「素敵な彼氏」みたいに、素敵な男性に合コンで見つけてもらいたーい！みたいな、別マを抱えてる自分だって、心のどこかにいる。


けど、いないから。

漫画のヒーローみたいな人いたら、100回以上もやってないから。

需要と供給、初対面で合致する出会いなんて、ほぼないから。

万人受けする、
「さしすせそ」で落ちる男性は
確実に、私に需要ないことも分かっているので、キャラ設定する方が無意味だと思う。


そのため、ありのままで、飲み会を楽しんだ先に、
仲良くなれるのが1番だと思う。

そのためにも、合コンってのは、みんなが楽しい状況を作らなきゃダメなのだ。

私はとにかくいい空気を作ることに徹底している。



そこで、重要になってくるのが、
「全員野球」という意識だ。 

広島カープに根付いている「ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために」である。


1人でも意識の低い人がいれば、
その場は盛り下がる危険性を孕む。

そもそもベンチに選手を入れる時点で、
合コンの楽しさは6割が決まっていると言っても過言ではない。


そして、選手同士で当日の戦略を決めるのも非常に重要だ。


大学時代お世話になった、ゼミのOBで6個上の証券会社のお兄さんから教えてもらった戦法がある。


「〇〇ちゃん、血液型何型？あ、待って当てるー！」


といい、突如血液型当てゲームが始まる。


A型……本命

B型……セカンド

O型、AB型……無し


というような形で、男性陣同士で、タイプが被らないよう、調整し合うらしいのだ。

私はそれを聞いた時、合コンはおろか、男性とまともにお付き合いをしたことすらなかったので、衝撃を覚えた。

合コン、怖い！私には無理！そう思っていた。



しかし、今ならその重要性が分かる。
(もはや視点が男性目線になっている)


もはや本命をみんなに知らしめることが重要なのではなくて、「誰からも興味を持たれていない子」を無くすことが重要なのだ。



「女子二次会行かない問題」、これは、深刻な社会問題だ。


そして、一人でも行かなければ、
女子は芋づる的に行かない雰囲気になる。
学生時代、トイレに連れ立っていくのと一緒の理論だ。


全員野球を心がければ、絶対にそんな社会問題は起こりえないはずだが。
とはいえ、明らかにはずれの合コンというのもある。



話がつまらなくても、女性陣が盛り上げれば良い、といいのでそこは良いのだが、
マウントをとりまくって人の話を聞かない男性や、明らかに下ネタばかり言う男性は、やはりしんどい。



二次会に行きたい時は「赤ワインを頼む」とか、飲み物でサインを決めておくと、
とてもスムーズに女性陣の共通認識がとれるのでおすすめだ。
有名どころだと、おしぼりの形で決めるとか、ジョッキ向けるとかでサインを決めておくパターンが多い気がする。



やはり、選手同士で当日の戦略を決めるのは、マストでやっておきたい。


あと、出会いの場で知り合った男性との合コンは、大抵つまらないという私の統計も出ている。
合コンの楽しさは、幹事同士の仲の良さで決まる、といっても過言ではない。



私は3年前くらいの合コンで、
とんでもない光景を目にしたことがある。


みんなでLINEを交換しあっている際に、あれ、バーコードが読み取れない、と言っている男女がいた。



なぜなら、彼らは既に友達だったからだ。



出会いの場に行きすぎると、こんなことが起きるのか……と私は愕然とした。


合コンで、巡り会えたのも何かの縁であるはずなので、大切にしたいよな、と思った契機でもある。
私はお付き合いには発展しなかったが、年に何回かご飯に行く男友達がいる。

初めて会った女性メンバー同士で仲良くなったこともある。
その合コンはつまらなかったが、つまらなすぎて後日女性陣で盛り上がり、女友達ができた。
みんなでプールに行ったり、初詣に行ったり、バイブバーに行ったりした。

恋愛目線だけではなく、人との出会いの場だと思うと、かなり尊い経験だと思う。


きっと、人としてのリスペクトをもって全員野球で挑めば、絶対に楽しく、何かしら学びのある場になるはずだから。



年内あと1つ合コンが残っている。

もはや、面白くなくても、noteのネタになるからいいや、と思う自分がいる。相当危険思想が入り始めた、末期だ。
でも、結局人生って楽しんだもん勝ち、みたいなとこ、あるよね。

2020年も残りわずか！ギリギリまで楽しんでいこう。