【読書感想】伝わるプレゼンの法則100  吉藤智広 渋谷雄大

仕事の結果が変わる「資料の作り方×伝え方」。提案、セールス、発表、報告に―わずかな「違い」で、すごい説得力!大手IT企業、国際会議、官公庁、TEDxで続々採用。世界が認めるエキスパートのスゴ技を大公開。
「BOOK」データベースより

この本の概要

自分的には珍しい仕事に直結するノウハウ本。
パワポで資料作るときの参考にしたいなっていうのと、著者の渋谷さんと同じ会社なのと、職場の本棚にあったので借りてよみました。

プレゼン資料の作り方の本ですが、講師とか大勢の人前で話す仕事じゃなくても、ちょっとした資料作りで活用できるノウハウがたくさん詰まってるので、仕事するときに、手元に置いておくととっても役に立ちます。

読んでよかった。
すごい勉強になりました。
使いたい。ここで得た学びを使ってこれまでのスライドをイチから作り直したい!
という衝動にかられています。

ワタクシ的学びポイント

この本は3部構成。
・ストーリーを作る
・デザインする 
・話す 
というプレゼンのポイントごとに情報がまとまっています。
私も前職でセミナー講師をしていて、レビューやシナリオ作りをたくさんした経験があるので、既知のポイントもたくさんありましたが、「おおっ!」と思うポイントもたくさんありました。
それぞれの項目ごとに、特に自分的に今後に役立てられそうなのは以下。

ストーリーを作る 

・目的は「ココロ」を動かすこと
・厳選した9枚にまとめる
・シナリオは数パターン用意する

特に「厳選した9枚にまとめる」と「シナリオは数パターン用意」は新しい方法。
たくさんあるシナリオのなかで特にポイントとなるスライドを選ぶことで、時間調整しやすくなるそうです。
シナリオを数パターン用意するのも試してみたい。

デザインする

・画面=配布資料じゃない
・箇条書きを箇条書きしない
・四角形の角は丸くなくていい
・楕円形は使わない

画面と配布資料を同じにしているのは、配布用の資料を作る時間的余裕がないからってところも多いのかなぁとは思う。
けど、プレゼンと、後で見る資料は目的が違うから可能ならわけたほうがいいとのこと。
こういうのも取り入れられるなら取り入れたい。
「箇条書き」「四角形の角」「楕円形」は、使いまくってました。。。毎回そこまでセンスよくスタイリッシュに作る必要はないのかもしれないけど、ちょっと気をつけたい。


話す

・人間の脳は「簡単なもの好き」
・専門用語は排除する
・世界のトレンド“会話するようなプレゼン”

私は、文章を書くときも、話をするときも、できるだけ小学生でもわかるような説明にしたい、と心がけています。(完全にできてるかはビミョーだけど。)
たしかに専門用語やカタカナを使うと賢くみえるので、わざと難しいことばを使う人もそれなりにいると思います。
あと、難しいとか意識しないで難しいことばを使ってしまう賢いマンと賢いウーマンもたくさんいます。
そういうの、使うなら使うでいいけど、ちゃんと説明して使うように心がけたいな、と、読んであらためて思いました。
もちろん、全員が専門用語を共通言語として理解できてれば難しい言葉のままでもいいと思うので、場所や人にもよるんですけどね。
あと最後の「会話するようなプレゼン」は、最終的に目指したいところだなーと。
臨機応変の極み。プロの世界っすね。

全体的に学びは多かったけど、デザイン部分はあまりスキルとして学んでこなかったところだったので、新鮮でめっちゃ勉強になりました。

プレゼンテーションツールの活用

私らが新人のころ、新人の成果発表会の場でプレゼンテーションツールを使ってたんだけど、そのときには「スライド作るのに凝りすぎないように」と言われた覚えがあります。(むかしむかしの話なので今はわかんないけど。)
そんな風潮があったからでしょうか、見栄えのよいスライドを作るために時間を割くのは本質的じゃないと思われがちです。

いわんとするところはわかります。
大事なのは中身なので、スライドだけ凝ってて中身が薄かったらそりゃ「おい!」となります。

ただ、最終的になにかを伝えるってときには、より相手が理解できるかたちで表現するのもとても大事な要素だし、中身が良くても伝え方が下手だとうまくいかないことも多いわけなので、スライドに凝ること自体が悪いわけではないのかな、とも思うんですよね。
自分のスキルや作業にかかる時間を考慮してスケジュール建てられていないことがトータルでみたときの根本の原因なので、問題の本質はそっちかな、と。

今回学んだスキルのなかで私は、デザイン部分に関していちばん学びが多かったけど、その点についても
「デザインに凝るのは本質じゃない」
と、言おうと思えば言える部分だと思います。

ただ、私は、個人的に、デザインって実はとっても大事な気がしていて。
そこで受け手の印象が決まるし、印象が変われば感情もかわる。より心を動かしやすくなるなのではないかなーと。

ストーリーの論理性が左脳に働きかける要素だとしたら、デザインは右脳に働きかける部分なのかなーと私は思っていて。
どっちの脳も刺激しないと、ヒトの心を動かすことにはならないのかな、と。
だし、単純に見た目いい資料作ると、作った自分も気分がいいので、そういう資料作れるようになりたいよね、やっぱ。
で、そういうのをサクサク作れるようになるには試してみるしかないわけなので、まずはすこしずつでも、色々なテクニックを使ってみたいな、と思いました。

いろんな項目があるし、気をつけたい項目をピックアップして、チェックリスト化して使うだけでもかなり自分のプレゼン資料を作るときの頭の整理になりそう。
私は、今日さっそく自分用にチェックリストを作ってみました。

資料作りに一冊、手元に置いておくとすごく便利です。
話す仕事をしてる人、提案資料を作る機会のある方には特におすすめ〜〜♪

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