私のおすすめ非常食
ここしばらく、南海トラフ地震の想定震源域周辺(紀伊水道など)でやや大きめの地震が起きています。
少々気になっているので、念のため非常食のおすすめを取り急ぎ…。
本当は、普段食べているもので、保存性の良いもののストックを増やし、「使いながら備蓄」というスタイルが最も良いと思います。
いわゆる「ローリングストック法」ですね。
ただ、非常食は非常食なりのメリットがあります。例えば
・火を使わなくて良い(調理不要)
・缶詰やパックなので洗い物が必要ない(ごみは出ますが…)
・数年単位の保存が可能
です。
ローリングストック法で備蓄した食糧のバックアップや、立ち回り先での保険として置いておくなどの使い方も考えられます。
(会社のロッカーに、非常食入りの防災リュックを入れておくのも良い)
というわけで、私も色々試してみた中で、これは良いなぁ…と思ったものをいくつか紹介します。
私は食物アレルギーはないのですが、周囲に配る事態も考慮して、できるだけ「添加物・アレルゲンフリー」を意識しています。
そういった傾向をお持ちの方にも参考になれば幸いです。
①主食系
やはり、食事と考えた場合「主食」は外せません。
私達の馴染みがあるものといえば「お米」または「パン」ですね。
それぞれメリットとデメリットがあります。
・お米
(メリット)
水の量でかたさを調整できる(乳幼児から高齢者まで対応できる)
量をかさ増しできる
後から何かを加えて味のバリエーションを増やせる
(デメリット)
多くの製品では、水(orお湯)が必要
食べる際にスプーンや箸が必要(たいてい付属していますが)
・パン
(メリット)
すぐ、そのまま食べることができる
主食としてもデザートとしても機能する(子どもに喜ばれる)
(デメリット)
味を変えられない(飽きる可能性)
食べる時、口の中が乾く
といったところでしょうか。一長一短ですね。
普段の食事にもよると思いますので、主食系は米・パンどちらも紹介したいと思います。
・お米系
「アルファ米」
アルファ化(フリーズドライのようなもの)した炊いたお米
(上が乾燥状態、下は水で戻した状態)
です。
お湯を注げば温かいご飯に戻ってくれるという優れもの。
ちなみに、水でもきちんと冷やご飯に戻ります。
以前は味や食感があまり…という感じでしたが、技術の進歩で今では炊き立てご飯…とまではいきませんが、かなりいい線まで行っています。
普通に美味しい。
ちなみに、私は食事で化学調味料は一切使わないので、一応非常食でもそこは気を遣っています。
ただし、全く食品添加物・化学調味料ナシ!となると「白米」しか選択肢がありません(涙)
(「アミノ酸等」はグルタミン酸ナトリウムなどの化学調味料です)
「尾西食品」さん。
続いて
「サタケ」さん。
もうひとつ、
「アルファー食品」さん。
定番はこの3社ですね。
個人的には、尾西食品さんの白飯が食感など、好ましく感じました。
ちなみに、この際
・アミノ酸等
・酸化防止剤(ビタミンCとEまで)
・でん粉
・着色料(紅麹・ウコン・カラメルまで)
辺りは非常時なので仕方ない!と諦めると、一気に選択肢が広がります(笑)
例えば
尾西食品の「赤飯」
(アミノ酸等あり)
同じく「わかめご飯」
(アミノ酸等あり)
サタケ マジックライス (炒飯)
(酸化防止剤・着色料・アミノ酸等あり)
(まとめ買いの場合少しお得なようです)
アルファー食品(山菜おこわ)(アミノ酸等、酸化防止剤あり)
他にもいくつかありますが、私はこの4種類を少量ストックしています。
ちなみに、動物性(チキンやポーク、シーフード)が入っているものについては、やはりお湯で作った方が美味しいです。
変わり種として、ご飯の缶詰もあります。
トーヨーフーズさんから2種。
「プレーン」
と、「ほんのりしょうゆ」
実はこれ、私は基本的に玄米食なのでお気に入りで、箱買いしてあります。
缶詰なのでかさばるのと、重いのが難点です(アルファ米のように防災持ち出し品に入れるのは非現実的かな…)。
ただ、調理不要、添加物ナシ、アレルゲンフリー(プレーンのみ)そして栄養豊富というそれを補って余りあるメリットも。玄米食に抵抗がなければ是非。
あ、それと食感はやはり柔らかめです。そしてお値段もなかなか。
非常食なので私は贅沢は言いませんが(笑)
好みは分かれると思いますので、少量購入して、試食会をしてから数を揃えることをお勧めします。
アレルゲン物質では、白米は勿論アレルゲン物質はないのですが、赤飯については「アミノ酸等」があるためフリーとは言い切れず、その他については調味料に少量の小麦などが含まれています。
アレルギーが心配な方は白米と玄米(プレーン)が無難です。
・パン
パンは、全体的なラインナップを見ると、基本的には「甘い系」です。
おかずパンのような種類は見られず、チョコやオレンジなどが定番ですね。
マフィンやデニッシュなど、パンの種類もずいぶん増えました。
食べ比べてみた感じ「あすなろパン」さんの
こちらが、個人的には好みでした。
プチヴェールという甘系とは違う種類が入っていること、5年間の保存がきくことも含めて…。
ただ、他の缶入りパンも結構美味しいですので、ここは完全に好みの問題。
パサパサ感が強かった某シリーズも、最近はだいぶ改善されていました。
飽きがこないように、少しずついろいろ揃えてもいいのではないでしょうか?
※麺類も試してみたのですが、個人的にはあまりお勧め!と言えなかったので(特に、水で作るとどうにも…)、今回は紹介を見送りました<m(__)m>
パン類、麺類にはアレルゲンフリーのものは残念ながら見当たりませんでした。
②おかず系
ご飯だけでは寂しいので、おかず…と考えてみます。
おかずで保存がきく…となると、缶詰一択ですね。
缶詰自体が保存がきくので、防災用!と構えなくても良いかな…と思います。
ただ、それでは記事にならないので(笑)食べ比べた結果の一押しを書いておきたいともいます。
お勧めは「ベターホーム」さんの缶詰。バリエーションも豊富で良いです。
個人的に推しは「ごもく豆」「むらさき花豆」ですが、他の種類も美味しいです。
こんな感じ
で、セット販売もしています。
これなら飽きるということからは無縁で過ごせそうですね。
缶詰特有の匂い(金属っぽい?)が無いのも、このシリーズの特徴。特別な製法があるようです。
お値段高めですが、その金額を出す価値はあります。
ちなみに先ほど「なんでも」と書きましたが、鯖缶や焼き鳥缶など、動物性が強い缶詰はあまりお勧めしません。
油分が多くて汁の処理が大変なこと、匂いが強いことなど、がその理由です。
そして、海苔やお茶漬けなどでおなじみの「永谷園」さんが衝撃的な保存食を販売しています。
保存可能期間は何と「25年」!(何処にあるか忘れそう…)
小缶(少人数用)、大缶(家族用)
と、人数に合わせて大きさが選べます。
野菜シチュー以外にも、チキンシチュー、えび雑炊、とり雑炊があります。
味も良し。さらに言えば、添加物に酸化防止剤くらいしか使っていない点も高評価。
25年保存はややオーバースペック気味ですが、その心意気が素晴らしいです。
ちなみに、ベターホームさんのシリーズでは「むらさき花豆」は原材料が「むらさき花豆、砂糖、食塩」のみで、小麦は入っていません。
他の品目には「醤油(小麦)」が含まれています。
非常食全般に言えることですが、事前に試食しておくと安心です。
(生産管理の仕方によっては、製造工程でごく少量の小麦が混入する場合もあるため)
③デザート系
精神的に追い詰められている時、甘味というのは癒しになりますね。
人間は古来から味覚として甘味・酸味・苦み・塩味の4種類の味覚センサーがあり、嗅覚と組み合わせて食品の安全性を判断していました。
その中でも甘味は「安全な食品」というシグナルになっているため、安心感を得られるのだとか。
日本の場合、砂糖の一般化がやや遅かった(江戸時代初期までは高価な輸入品)こと、甘味は茶道と共に発展したセレブ文化だったこともあり、甘味=憧れという状況が近世まで続いていたことも、甘味の心理的な特別感に繋がっているかな?と思います。
さて、前置きが長くなってしまいましたので、私が一押しのデザートを紹介したいと思います。
和菓子の定番、「井村屋」さんの「えいようかん」。
私がこれを推す理由はいくつか。
・口の中が乾かない
・軟らかいので食べる年齢を選ばない
・アレルゲンフリー
・保存性の高さ(5年)
・四角い形状(形に無駄がない)
・1個当たり80円ほど(比較的安い)
・添加物ナシ
など。べた褒めですが(笑)
特に、アレルゲンフリーというのは大きいです。
甘味は周りに配るという状況も発生しやすいため、アレルギーを気にしなくていいというのはとても大きな安心感につながります。
いつも仲良くしていただいている「五百蔵ぷぷぷッこ / 140字のもの書き / そして、貧乏かあさん」さん
から、とても良いものの紹介をいただいたので追記します!
尾西食品さんが、米粉を使った「ライスクッキー」を販売されています。
ココナッツ味とイチゴ味があります。
このクッキー
・アレルゲンフリー
・ハラール認証を受けている
という特徴があります。
しかも、添加物もほとんどない(香料くらいでしょうか)。すごく優秀です。
日本で販売されている非常食で、「ハラール認証」
を受けているものはとても珍しいと思います。
アレルギーの方だけではなく、ムスリムの知人が多い方も備えておくといいかもしれません!(私もムスリムの方が近くにたくさん住んでいるので、買っておこうと思います)
というわけで、今回は私が色々食べ比べた中でこれ、という非常食を紹介してみました。
皆さんの備えの参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
入試対応が終わって気が抜けたのか、遅筆に拍車が💦
新年度の事もあって身辺が落ち着かないのも理由の一つかも(言い訳)。
ようやくテキスト投稿が2回書けたので、これからペースを取り戻していきます<m(__)m>
サポートは、資料収集や取材など、より良い記事を書くために大切に使わせていただきます。 また、スキやフォロー、コメントという形の応援もとても嬉しく、励みになります。ありがとうございます。