(1)既卒フリーターが公務員試験を最終合格するまで

2020年
この年は私にとって人生の大転換点になった年である。

公務員試験合格を目指す孤独で不安な全受験生に、私の過ごして来た日々と、大きな挫折と耐え忍んできたエピソードを踏まえて、最終合格を勝ち取った一連の経緯を知ってもらいエールを送りたいと思ったことから記事を書くことにした。

2019年の3月に私は、大学を卒業しフリーターとしての歩みを進めた。公務員受験に失敗し無職になったためである。完全に勉強不足だった。筆記で落ちてしまった。

“2019年は必ず合格内定を絶対勝ち取るぞ”
そう決意を固め受けた東京都1類b試験
心の中では東京都が第一志望であり東京都にしか行きたくなかった。
、、、この考えが後に大きな絶望を生むことになる。

東京都1類b試験1次筆記試験結果
教養28点
専門記述3問完全解答
論文の手答えはまあまあ
このような結果で1次筆記試験合格だった。

その後、予備校にて面接練習を5回行った。
面接練習をする際は事前予約が必要となるのだが、非常に混み合っておりなかなか予約が取れない。予約を取れるだけとって5回しか受けられなかったのだ。

そして準備不足で迎えた東京都2次試験の面接。

お台場へ向かう電車内には、スーツを着た受験生らしき人が2人いて私も含め皆緊張した面持ちだった。

テレコムセンター へ到着するとエレベーターを使ってかなりの上層階へと向かった。会場の控え室にはもうすでに数多くの受験生が到着待機していた。
控え室の様子は、余裕を醸し出す人や緊張し過ぎてだと思うが面接カードを多く提出し過ぎて返却されて落ち込んでいる人もいた。

そして時間となり、私の受験番号が呼ばれた。

面接室のすぐ近くにある開けた空間へ案内された。そこは東京湾を一望できる最高の景色を見ることができるフロアだった。しかしその景色を楽しむ余裕は私には全くなかった。

そして面接が始まりドアをノックし入室。
お決まりの1分間自己PRを冒頭要求され、緊張のあまり噛みまくりで自己PRを行った。

その後、話で聞いていた通りのエピソードを深堀りしまくる面接が繰り広げられ、防戦一方の展開となり、かなり苦しい面接となった。

手答えは全くなく面接は終了した。

まるで裁判で必死に無罪主張したが聞き入れてもらえず死刑判決を言い渡されたような感覚だった。
面接終了後は、めまいと吐き気とやり切れなかった後悔でいっぱいになった。。

筆記であれだけがんばったのに、、様々なものを犠牲にして東京都合格のために捧げて来たのに。。

既卒ではやはり面接を突破するのは無理なのか、、、

私は失意の中帰宅し、1週間ほどショックのあまり寝込んだ。

それから1か月ほどして案の定、最終試験結果の不合格通知が届いた。

まさに絶望だった。
民間就職すれば良かったのか、東京都に絞らず併願をしっかりやっておけばよかったのではないか、面接であれだけ否定されて公務員にはなれないどころか正社員や正規職員として働くことはもう出来ないのではないだろうか。。

全てを否定された気がして、もう立ち上がることは出来ない。そう心から思った。

うつ病のような症状も発症し、早朝覚醒して眠れない。希死念慮も頭の中をぐるぐる巡り、もはやこれまでかな。トイレにも行けず風呂に入る気力もなく廃人のような生活を2か月ほど過ごした。
まさにどん底だった。。。

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