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発達検査の結果を聞きに行きました。

こんにちは。チャンヌです。
前回まで、昨年から数か月かけて受けてきた、チャンヌの発達検査のお話をしました。

1回のスクリーニング検査と3回の心理検査、養育者の聞き取りを経て、いよいよ検査結果の出る日です。
今回はるいさんに、お仕事のお休みを取って一緒に行ってもらいました。 

朝イチで予約を入れていたので、おそらく待ち時間なし。
開院時間ぴったりに到着して受付を済ませると、やはりすぐに呼ばれました。

検査結果を説明してくださるのは、担当医の先生です。
検査では何回か他の先生に当たった日もありましたが、チャンヌはやはりこの先生が一番安心できます。長男の担当医でもあるので、いつも長男のことも絡めた話ができるところも助かります。

診断の結果はいかに!?

まずは、検査結果としてチャンヌの特性を書面を見せてくれながら説明してくれました。そしていよいよ緊張の診断結果。

ADHD、また部分的にASDの傾向を認める

とのこと。

チャンヌは当初ADHDだけだろうと思って検査希望の受診をしたのですが、ちょうどその時期あたりからどうもASDの特性も強めなのかも?と思い始めていました。

困りごととしては、忘れ物や無くし物などのADHDの困りごとが多いものの、生きづらさ的にはコミュニケーションへ対する難やこだわりの強さなど、かなりASD特性を感じます。

なので、検査の最後の方の時期には「もしかしたらASDの診断も降りるかも?と思っていたので、診断には非常に納得。
るいさんも納得していたようです。

心理検査による合成得点


こちらが3回の心理検査によって出た、4つの領域の得点です。

言語理解、知覚推理、ワーキングメモリーがだいたい同じくらいの数値なのに対し、処理速度が20ほど低くなっています。

チャンヌはワーキングメモリーも低いはずだと思っていたので意外でしたが、処理速度が遅いのですな。

確かに、テンポが速い動作や、次から次に話題が出てくる話を聞くのは苦手意識があります。
何か言われたときに、咄嗟の対応ができないというか…。

これらの4つの領域の得点と、聞き取りの内容を踏まえ、以下診断書より抜粋です。

認知能力の特性とその対策
・言葉を理解する力や語彙力が強み
・正確に説明することは得意だが、簡潔に説明することは苦手なので、周囲の人にゆっくり待って聞いてもらうか、伝えたいことをあらかじめまとめておくと良い
・他の領域に比べて処理速度がゆっくり。単純作業を素早く処理する活動より、じっくり試行錯誤して推論する活動の方が得意分野
・切り替えの速さや方略立てて取り組む力が見られる。実際に手を動かす活動より、頭の中で視覚イメージを持ちながら推論する方が得意。

■部分的なASDの特性
・空気や状況、相手の気持ち、言葉の裏など、曖昧なものが読み取りづらい

ADHDの特性
・集中力が続きづらい
・優先順位を立てること、整理整頓が苦手
・見直し、漏れなく確認していく作業が苦痛
・忘れ物、無くしものが多い
・用事や約束を忘れやすい
・考えたことをそのまま発言してしまったり、衝動的に行動したりしやすい

その他の特性
・自信の少なさから、他者と関わることや責任を引き受けることを回避しやすい傾向。
融通が利かない傾向。

・空気や状況を読むのが苦手ながら頑張って読もうとしたり、多い不注意を減らそうと確認したり、特性をカバーしようと意識する分疲れやすい。

…というものでした。
確かに、そのとおりだ…とチャンヌもるいさんも頷きながら話を聞いていました。

長年?の思考停止の謎が解明される

ひとつ気になる点があり、先生に質問。

チャンヌは急に大事な話を持ってこられると、パニックになって話が聴けなくなります。

特に、家庭内では色んな事が日々起きるので、改善点や新しい方法を導入するなど、色んな話し合いをすることが必要になってきますが、るいさんのほうが色んなことに気づける人なので、大抵の提案はるいさんの方からしてくれます。

自分の予期していないタイミングに「あのさ〜」とそういった話を持ちかけられると、チャンヌはフリーズしてしまいます。
大抵は「これが現状の問題点だ」「それに対するるいさんの気持ちや考え」「改善策」などを話してくれるのですが、チャンヌは脳が完全停止。話は入ってきてるけど、それに対して考えも伝えたいことも浮かばないし、何と言えばいいかも全くわからなくなるのです。

大事な話だから聞きたいし、聞かないといけないし、こちらからも反応しないといけないとわかっていながら完全に脳が停止している。

なので、ずっと無言で話を聞いて、最後に「わかった」と一言だけ絞り出すのが精一杯なのですが、るいさんからすれば、そんなんじゃ「ほんまにわかったん?この話を聞いてどう思ったん?」となるわけなのです。

ただ、本当に話を聞いている時は、完全に脳が停止していて、何も考えが浮かばないんです。そんなことある!?これってなんかおかしくない!?なんで!?って思ったので、発達障害と関係があるのか先生に聞いてみました。

すると、

「ASDの特性です。相手の人には、いきなり話を持ちかけるのではなく、話をする日時を決めておいて話してもらうようにすると良いと思いますよ」

と教えていただきました。
そ、そうだったのか…。なんでこんなことになるんだろうと不思議だったし、苦しかったので、これも特性のひとつであり、自分の怠慢や拒否感で聞けなくなっているわけではないと知り少し安心しました。

パートナーのるいさんは、チャンヌのことをよく分かってくれていた


るいさんから先生に質問してくれた中で、チャンヌの日頃の大変さをわかってくれているんだなぁ…と思ったことがありました。

「(チャンヌは)自分のことを長々と話すのが苦手で、例え診察であっても自分のしんどさを先生に話すのを躊躇うところがあります。私が毎回ついて来られれば先生に私からもお話できるのですが、毎回来られるわけではないので、本人がちゃんと困り事や気持ちを先生に伝えるのか心配です」

「(チャンヌは)家事、育児、仕事など、忘れたり抜けたり、ミスしたりをしないか常に気を張っていて、ひとつひとつ細かくチェックリストを作ったりしながら人一倍エネルギーを使って日々をこなしていて、休まる時間がありません。
人といる時は、その注意は相手にも常に向けられているのでリラックスできる瞬間がないけど、ひとりになれる時間もなく毎日疲れきっています」

というような事を言ってくれていました。

チャンヌ思わず涙。。。

確かに、診察中もどこまで自分の話をしてよいかわからずいつもあんまりきちんと話さずに終わります。

人と過ごす時間も好きなのですが、チャンヌにとっては、どんな相手であっても過ごす時間は「刺激」であり「情報のインプット」であり「思考を常にフル回転させている時間」でもあります。

なので、楽しいんだけど(そもそも嫌いな人とは付き合わないので、みんな好き)、それとは別のところで、疲れてしまうのです。

そういったところを、るいさんはちゃんとわかってくれていたんだなぁと嬉しく思いました。

感情豊かなるいさんに対して、感情の起伏が少ないチャンヌは、コミュニケーションの中でぶつかる事も多いし、お互いの常識が違いすぎてなかなか落とし所が見つからないなんてこともあります。
お互いにまだまだ理解が足りない部分があります。

だから、るいさんがチャンヌのことをそんなふうに理解してくれていたと言うのは本当に嬉しかったです。

今後のこと


今後は月に1回程度、クリニックに通って先生と話をします。
カウンセリングが必要だと思えばカウンセリングを受ける可能性もあります。

それ以外にも、とにかくひとりで落ち着ける時間を作ることも必要だと思うので、家事を縮小する(子供たちにも手伝ってもらう)とか、仕事の規模を縮小するなんてことも必要になってきそうです。

次回の受診は4月上旬。
ひとりで行きますが、問診票をもらっているので、それまでの間に起きた出来事や気分、体調など細かく書いておけるので、当日多くを語らずとも状況を先生に伝えることができそうで安心しています。

まさかこの年齢になってこんなことになるとは!と思いますが、自分のことをよくわかっていないまま一度きりの人生を生きるのも勿体ない。

良いところも悪いところも含めて、認めながら楽に生きられる方法を模索したいし、できることならより良く生きられるようにしていきたいと思っています。







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