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イギリスの郷土菓子 ベイクウェル・プディングとベイクウェル・タルト

前回の記事では、ベイクウェルへ旅した時のお話などを書きました。
今日は、お菓子について語りたいと思います。

ベイクウェル・プディングとは?

その名の通り、イングランド中部にあるベイクウェルという町が発祥のお菓子。町にあるラトランド・アームズ・ホテル(ホテルができる前にあったザ・ホワイトホース・インだったかも)の新米シェフが、オーナー夫人に頼まれて作るはずだったお菓子の作り方を間違えてできたのが、その始まり。1800年代初期から中期ぐらいに生まれたと言われている。

1845年の料理書“Modern Cookery for Private Families”には、その名前があるらしい。

サクサクのパフ・ペイストリー生地に、ラズベリージャム、アーモンド風味の卵液を流し込んで焼いたのが、そのお菓子。

オリジナルレシピで作るお店

お菓子本にレシピは載っていますが、ベイクウェルへ行くとオリジナルのベイクウェル・プディングを受け継いで作っている(と主張している)お店がふたつあります。
一つ目は、The Old Original Bekewell Pudding Shop
可愛い店構え。観光客受けしそうな、可愛いグッツが一階に並ぶ。カウンターでは、ベイクウェル・プディングのほかにもお菓子がお持ち帰りで買えます。

売り子さんのお洋服も素敵!
大、中、小とサイズあり。 The Old Original Bekewell Pudding Shop
試食用。ねっとりした感じ、わかりますか? 
フルーツケーキなどもある。
2階がティールームになっている。

パン屋さんが売っているベイクウェル・プディング

もう一軒のオリジナルのレシピでベイクウェル・プディングを売っているらしいお店は、Bloomers(ブルーマーズ)

古い石造りの建物が中部イングランドっぽい。

本格派のベーカリーで、ベイクウェル・プディングのみならず、お惣菜系のパイなども売っている。美味しそう。

パイなど並ぶベーカリーと、デリカッセンのカウンター。

小さな店内の中に、美味しそうなものがギュッと詰まっている感じ。

ビスケットやお菓子も売っている。
2004年に行った時には向かい側にティールームがあった。

今ではもう無い?ティールームが当時はあって、そこで初めて本場ベイクウェル・プディングを食べました!

ラズベリージャムがいい感じね。カスタードの代わりにアイスクリームを頼みました。
イギリスに来たら食べたい。ジャケットポテト。コロネーションチキン味。
チキンとアプリコットが豪快に入ってますね。

どちらのお店も素敵なので、現地に行ったらぜひ訪れてみてください!

ベイクウェル・タルトというお菓子

ベイクウェル・タルト

少しややこしい?のが、ベイクウェルにはベイクウェル・タルトというお菓子もある。イギリス国内では、このタルトの方が普通に売っている。
こちらはショートクラストペイストリーという生地の上に、ジャムとアーモンド風味のフランジパーヌ生地を流し込んで焼いたもの。
白いアイシングとドレンチェリーが飾ってあるのも人気。中のフィリングは、スポンジケーキのようにふわっと軽い感じ。ベイクウェル・プディングよりも新しいお菓子である。
スーパーのお菓子コーナーでは、小さなタルト6個の箱入りが売っている。

新商品、トライフル・ベイクウェルというお菓子も登場。

ベイクウェル・タルトを売る専門店

2004年当時のお店。

町を歩いていたら、可愛いお店を発見!
ベイクウェル・タルト・コーヒーハウスなる、ベーカリーとティールームっぽい小さなお店。入り口は小さいんだけど、長細い店内で奥の方にティールームがある。ウェブで探してみたら、新しい建物になっていました。


町の中で見つけたベーカリー&コーヒーハウス
フレンドリーな、お店の方。パンも売ってるからベーカリーね。
このお店には、ベイクウェルタルトがいろいろある。
レモン風味のベイクウェル・タルト
伝統的なベイクウェル・タルト

こちらには白いアイシングがのっていませんね。
もともとはこういうお菓子だったのか??
私がスーパーマーケットや町のベーカリーで見かけるのは、白いアイシングがのっているタイプが多いような。

地元の老夫婦がたくさん!お茶している雰囲気。アットホームな感じ。

とにかく、ベイクウェルには、ベイクウェル・プディングとベイクウェル・タルトという郷土菓子があって、今でもイギリス人に人気のお菓子である。

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