見出し画像

南イタリア結婚式参列レポその3


ひたすら濃い、イタリアでの日々。
前の記事はこちら。

参列レポ
参列レポ2

そしてなかなか上がらない執筆モチベーション向上のため、イタリア編1話目以外は有料化することにしました。無料で楽しんでいた方、すみません。その代わり面白い記事を頑張って書こうと思います。



イタリア式まったりライフハック

予定通り朝の8時に出発。
(イタリア人、ほんまいつ寝てるん?)

画像1

まずは村の中にあるカフェテリアで朝食。



画像13

画像2

ここでの選択肢は
・プレーンクロワッサン
・チョコ入りクロワッサン
・クリーム入りクロワッサン
・スフォリアテッラ(クリーム入り)



わたし
「プレーンクロワッサンで。」



店員、オリー
「これ、なんにも中に入ってないけどほんとにいいの!?味ないよ??」



味あるわ

むしろ、これくらいがちょうどいい。


ほんとめちゃくちゃ甘いのがスタンダードなんだな。
どれくらい甘いのかというと、甘いものはすきなわたしでも甘い生地に甘いソースによって鞭打たれてる気持ちになるくらいの甘さと例えたい。





ふと、わたしは気になったことを聞いてみた。




昨日と今日、村の中を移動したりカフェテリアでモーニングしたりしたけれど・・・
朝8時に散歩したりモーニングしたりしてる人がやたらといるんですよね。それも老若男女。


わたし
「あのさ、今ど平日やん。
昨日も今日もこの時間帯まあまあ人いるやん。

彼らさ・・・仕事はどうしてんの?」




オリー
仕事してない




え??
みんな????
結構いますけど????
ってかここの村人300人くらいとか言ってなかった????




オリー
「みんなリタイアしてる。あいつら全員無職!」




しかしどう見ても、リタイアするには早すぎるような若者もいるんですけど・・?





オリー
「イタリア人働くのキライだから。
1日2時間働いたら、"あー!!よく働いた!!!"って言うくらい。
だからすぐ仕事やめる。」



2時間て

日本人が働きすぎなのか。
いや、それはそうとしても彼らはどうやって生活を成り立たせているのか。




わたし
「イタリア人が仕事が嫌いなのは分かった。
じゃあみんなどうやって生活してるん??」




オリー
「車で近くを通るから、その時に見せるわ」





近くを通る・・・??
一体何があると言うのか。




オリー
「とにかく、今日はアマルフィに行くよ!
めっちゃ混むから早く行かないと!!
カフェテリアでゆっくりしすぎたから!!」


と、言いつつ



オリー
「ここのお店のおじさんの息子が、タイとシンガポールでイタリアンレストランやってるから、もし機会があったら行ってあげて。
あなたが行ったらわかるように、写真を息子側に送っとくから。」


というわけで、おじさんと写真タイムが始まる。





・・・急ぐのでは??
と思ったら最早負けなんだと思う。

ここはイタリア。



しかもこのお店、店内にやたら飛行船のポスターが飾ってあるのですが、なにやら飛行船を開発した人と関係があるらしい。
(写真撮りながら説明されたけどうろ覚えですごめんなさい)


おじさんと写真を撮り終わったら車に乗って出発。
目指すはアマルフィ!!

ちょうど村の出口あたりまで来た時、



オリー
「見て!さっき言ってたのはこれ。ナッツの木の畑よ!」



窓から外を見てみると、ネットで囲まれた土地の中に、たくさんの木が生えているのが見えました。
たくさんのナッツの木が並んでいる風景なんて、日本ではなかなか見られないですね。



オリー
「この畑は、村全体で育ててるの。収穫したナッツは企業に卸してるよ。
ヌテラの会社とか!!」


わたし
「えっ!!ヌテラって、あのチョコの?!
世界中で売られてるやん!!」



これは・・・めっちゃ収入ありそう。

ヌテラはヘーゼルナッツをベースにした、チョコ風味のスプレッドで、めちゃくちゃ甘いやつ。
ヌテラが好きと言うか、愛しすぎてるヨーロッパ人をよく見かけます。(私の周り調べ)

ここ数日のイタリアの食事でも、すでに何度も出会ってます。
初日のお祭りで出てきたクレープにもヌテラがたっぷり塗られてた。

ということは、このナッツの木はヘーゼルナッツなのね。




オリー
「みんなでナッツの木をお世話して、その収入を村の収入としているの。」



村の収入をどう村人に振り分けているかわからないけど。だから、みんな働かなくてもなんとかなるのかもしれない。

これを日本でやったらメンタル救われる人は少なからずいると思う。


アマルフィへの道のり


画像3

アマルフィまでは1時間半くらい。

日本人でもなんとなく聞いたことがある人も多い、アマルフィ。
イタリアナポリでとっても有名な海岸で、「世界一美しい海岸」とも言われているんです。

イタリアが誇る世界屈指のリゾート都市として、普段から観光客がとても多いとのこと。
今日も早く地元に戻らないといけないのもありましたが、混雑すると予想して、朝早くに出発したわけです。

そんなに綺麗なんて・・・めっちゃ楽しみ。



楽しみだったんですが・・・


イタリアの道は舗装はされてはいるけど、結構ガタガタで、ラウンドアバウトの交差点が多すぎてぐるぐる回る。
(ラウンドアバウトがわかんない人はググろう)

これは車酔いしやすい人は結構きついと思う。


悪路、回る交差点を経て・・・
さらに大きな山を越えるためにうねる山道を行く。

寝不足が続いているわたし、なかなかにきつい。
いや、オリーたちの方が結婚式の準備でもっと寝てないはずなんですが。
オリーは元気だし、オリーの彼はバリバリ車運転してくれるしで、イタリア人のタフさを思い知りました。



山を越える寸前、オリーたちは車を停めた。




オリー
「イタリアの街並みを一望できるスポットだから写真撮ろ!

画像4

画像5

画像8

HPが減りつつあったけど、この景色に癒されました。イタリアほんまキレイ。そしてオリーありがとう。



写真を撮ったら、再度車に乗り込む。
山のてっぺんを越えたら、アマルフィはすぐそこ!
山道も下りになってきて、もうそろそろ海岸が見える・・・



なんだかオリーの彼に異変が。



オリーとオリーの彼が口論を始めました。
しかし、オリーの彼は英語も中国語もできないので話すのはイタリア語のみ。何を言っているか全然わからないけど、二人が揉め出して焦るわたし。


わたし
「ど、どうしたん彼」

オリー
「渋滞にイライラしている。」

わたし
「あー海岸が見えそうで見えない、微妙な位置から動き悪くなったもんね。」

オリー
「いや、朝から彼はずっと焦ってたんよ。
朝のカフェテリアから、途中の山道での写真撮る時間から、アマルフィに早く着けないことに対して、イライラしてたからさ。
渋滞に巻き込まれて、”ほら!だから早く行こうって言ったやんけ!”ってなってる。



それくらいのことでイライラして!!
明後日からこんなこいつが旦那になるんやで??
こいつが!!旦那!!信じられへん
。」



オリー、めっちゃキレてるやん




オリー
「こんな渋滞に巻き込まれただけでイライラするような小さい男やで??
わたしなんでこいつと結婚するんやろうなあ??



ここにて二人の仲の危機がキターーーーーー



わたし
「なんかごめんな。イタリアのこと何もわからないから、急いで欲しい時とか遠慮せんで言っていいから!」

オリー
「いや、旅行なんてそんなもんでしょ。そっちは全然悪くないよ。
問題はヤツのケツの穴の小ささ!!!!!!」


オリー、彼が中国語わからんからって言いたい放題。




ヨーロッパもアジアも同じ。

画像7

オリーが歌いながらインスタグラムのストーリーを更新しだすと、その歌に合わせて彼がノリノリになり、2人のケンカはいつの間にか収束しました。

ケンカの収まり方、平和かよ。




画像20

ケンカが収まり、冷静になったオリーが急にイタリアの移民問題について話し始めました。


オリー
「イタリアは今、移民問題に頭を悩ませてんねん。」


「そうなんや。どういう問題?」

オリー
「アフリカから移民がいっぱい流れてくるの。アフリカって紛争とか、飢餓とか、いっぱい問題抱えてるやん。アフリカにいるのが辛くて大変で逃げてくる人が多いねんけど、海を渡るのも決して安全じゃない。死ぬかもしれない。けど、それでも一縷の希望を持ってヨーロッパに渡ってくるねん。」


「で、イタリアに移民がたくさん来ていると。」

オリー
「ヨーロッパで移民を受け入れてるところが限られてるからね。だって可哀想やん・・・好きで紛争地域にみんな生まれてきたわけじゃない。
イタリアもある程度受け入れてたけど、そろそろ限界が来ていて。
イタリアもたくさん仕事が有り余っているわけじゃないから、移民がたくさん来ても仕事が見つからないんよね。死ぬ思いで移ってきても、仕事がなくて生活は困難なまま。そして無職の人が増えて、治安が悪くなって・・・・」


「むしろヨーロッパの方が物価高いし、仕事が見つからないのは死活問題よね。」

オリー
「イタリアがもう受け入れ限界やから、フランスとかドイツも移民受け入れてって言ったら、イタリア1人でガンバレ!!!やって!!
どう思う??あいつら冷たすぎ!!!!」


・・・ヨーロッパも隣国同士でいろいろあんねんなあ、と思った瞬間でした。アジアも同じ。日本も同じ。ご近所といろいろあるのはきっとどこも同じ。


第3者からみたら、「そりゃ簡単には移民を受け入れることは難しいと思うよ・・・移民を入れるデメリットって深刻やと思うし・・・」と言いたくなるかもしれないけど、これは遠くからみているからこその意見かもしれなくて。

移民だけでもめているだけじゃない。
普段から、違う文化を持つ国が同じユーロ圏でくくられているからこそ、違いが許せないことが多いかもしれない。


私たちも中国や韓国とは

「はい仲良し!!」

と出来ないのは、いろんな事情があるからですもんね。
(個人的にはとっても仲良くしてほしい!!!)


イタリア人のヨーロッパ圏内での主観に触れた、良い機会でした。こういう話を現地の人から聞くのはとても面白いです。



アマルフィに到着!!

画像8

有名観光地、アマルフィにやっと到着です!!

(この日は曇りだったので、海の色が鮮やかではないのですが、美しさがより伝わるよう、色を編集しています・・・)

ここが・・・
ここが・・・

有名なイタリアの海岸!!
世界一美しいと言われている海岸!!
ついに到着です!!



画像9


はい、めっちゃ渋滞しています



オリー
「ああ〜〜やっぱこうなったかあ。」


「めっちゃすごいな・・人。
海岸もびっしりやん。いつもこんなに混んでるの??」

オリー
「まあ、イタリア人だけじゃなくてヨーロッパのあらゆる場所からここにリゾート満喫しに来るからね〜〜
しかも今日は8月の最後の週。みんな最後の夏休みをここに過ごしに来てるんやと思う。ラストリゾートやからな!!」


海岸にはびっしり人がいて、砂浜がほとんど見えないくらい。
しかも、駐車場はいっぱい。
上記の渋滞の写真は駐車場が空くのを待っている車の列です。


オリー
「これは駐車場止めるのは絶望的やな。
よし、momo!降りて散策して写真撮っておいで!こっちは適当に待ってるから。写真撮ったらずらかります。


リゾート地アマルフィ、ただの写真撮影スポットと化す。
しかしこの人混みなら仕方ない・・・

とにかくアマルフィっぽい写真を撮って、『アマルフィに来た』と言う爪痕を私の中に残すぞ!



画像16

画像11

画像14

画像19

画像12

画像10

画像15

画像17

レモンのモチーフが多い。
白基調で落ち着いているはずなのに、カラフルな色合いの小物が多くてとても賑やか。




そして写真を撮っている私の目に飛び込んできたのは・・・・広場にある石像の噴水。こういう彫刻、ヨーロッパやなあ・・・・・


画像20

画像21


そこから出すんじゃない



この噴水の設計士の心理が気になるわ・・・・
そう思いながら写真を撮りました。


画像22

なんとこちらでウェディングフォトを撮っている日本人カップルに遭遇!



「おめでとうございます!!」

カップル
「!?(知り合い!?)」


「日本人です!まさかこのタイミングで日本語が聞こえてくるとは思わず声かけちゃいました、すみません」


知り合いではないです、本当にすみません



とりあえず、アマルフィはここまで。
オリーを待たせすぎるのも悪いので、オリーたちと合流し、アマルフィからずらかります。ありがとう、アマルフィ。今度はゆっくり来たいです。


そして、今回は長くなるので記事を分断します。
次回はラヴェッロと言う観光地です。

よろしければサポートをお願いいたします!頭の中には文章化したい事柄がたくさんあるのですが、なかなか筆が進まず・・・。楽しみにしてくださる方がいらっしゃるとより一層頑張れる気がします。