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都リーグ2部のサッカークラブにおけるソーシャル戦略

前回のnoteの更新から1年以上の月日が経ち、社会人2年目になりました、うすいです。
もう口が裂けても暇な女子大生なんて言えない…恐ろしや…

先日、JX通信社の取締役であり湘南のアドバイザーを務める細野さんのこちらのツイートを見かけ、

Jクラブに関していえば本当にその通りだし、情報の整理度が高くてすごい…と思ったのですが、私が携わらせていただいているサッカークラブであるTOKYO CITY F.C.のTwitterは基本的に英語表記が多いんですよね。

英語表記がいいのか、日本語表記がいいのか。
前々から議論されることの多い議題ですが、私としてはクラブのソーシャル戦略の立て方によると思っています。

今回はTOKYO CITY F.C.(以下CITY)のソーシャル戦略の中でも、クリエイティブの担う役割について書いていきたいとおもいます~!
(※一個人としての見解となります。ご了承ください。)

CITYを取り巻く環境について

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まず、前提となるCITYが置かれている環境について整理していきます!
クラブの詳細はこちらのHPに載っています。
TOKYO CITY F.C. クラブ紹介

J1から数えてJ8に相当する東京都社会人リーグ2部に所属し、渋谷区をホームタウンとして活動しております。
1年半ほど前に法人化し、現在は5名のスタッフ、10名ほどのプロボノ・インターン生で運営をしています。
都2部では考えられないくらい厚い体制ですが、一方でその環境には様々な憂慮事項があります。

1.ホームタウンである渋谷は娯楽が多い。
スポーツだけにとどまらずファッション・飲食など、世界の大都市に数えられる渋谷には多くの娯楽があります。
スクランブル交差点からもわかるように多くの情報が行き交う街であることが特徴で、その中で認知してもらうことの難易度の高さは想像がつきやすいかなと思います。

2.「CITYのサッカー」の魅力が伝えづらい。
東京都リーグはJリーグと異なり、映像配信等がありません。その分サッカーの一番の魅力である「試合のプレー」を伝えづらい環境にあります。
CITYでは練習試合を配信するなど、なるべくCITYのするサッカーの魅力を伝えられるように頑張っていますが、やはり全試合配信がある・即時でソーシャルに高度なプレーがアップされるJリーグと比べると伝えづらい部分が大きいかなと思います。

3.現状では「第2のクラブ」として応援していただくことが多い。
やはり都2部というカテゴリであることからも、どこかしらのJクラブのファン・サポーターである方から応援していただくことが多いです。
例えば、21 阿部 翔平選手が以前所属していた名古屋グランパスのサポーターの方が、名古屋の試合が首都圏でないときに見に来ていただいたりすることなどもあります。

これらの環境理由から、他のJクラブとソーシャル上で同じようなやり方をするのは得策ではないといえます。

CITYのプレゼンスを高めるために

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では、そんな中でCITYが認知を広めファンを獲得するためにはどうしたらよいか。
大きく「渋谷」「サッカー」、二つの切り口があると考えています。

1.「渋谷」での認知を獲得するために
前述したように、渋谷にはたくさんの魅力あるコンテンツがあります。
その中でCITYを知ってもらいファンとなってもらうためには、渋谷の人々がどのようなものを求め、好んでいるのかを理解する必要があると思っています。

渋谷区の基本構想の中にある、渋谷区の未来像には下記のように記されています。

ちがいを ちからに 変える街。渋谷区

渋谷は世界を変える。
いや、「渋谷が」世界を変える。
本気でそう信じてみよう。

この街に存在する
ありとあらゆる人間を、仕事を、価値観を、
ドラマを、チャンスを、祝福しよう。
それらがさまざまであることを、
それゆえに生まれる熱を、愛そう。

ちがっている、ということは、かけがえない。
それは未来を動かす力になる。

それぞれの成長を、一生よろこべる街へ。
あらゆる人が、自分らしく生きられる街へ。
思わず身体を動かしたくなる街へ。
人のつながりと意識が未来を守る街へ。
愛せる場所と仲間を、誰もがもてる街へ。
あらたな文化を生みつづける街へ。
ビジネスの冒険に満ちた街へ。

街にかかわる人がひとり残らず、
自分の人生を謳歌できる。
そんな渋谷区を、あなたといっしょにつくりたい。
混ざり合って生まれる価値こそが
それを可能にするのだと、この街で証明してゆこう。

(引用元:https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/shisaku/koso/index.html)

ちがいを ちからに、あらたな文化、ビジネスの冒険。

これらのワードにも現れているように、渋谷の人々が好むイメージは「若々しい、最先端、かっこいい」ようなものなのではないでしょうか。

渋谷の人々に愛してもらえるクラブとなるよう、クラブの基本方針はもちろん、クリエイティブのトンマナも渋谷のイメージにあわせて作成をしています。

2.「サッカー」での認知を獲得するために
「第2のクラブ」として応援していただいていることが多い現状、CITYのTwitterフォロワーの大半は、JクラブなどCITY以外のサッカークラブもフォローしている人が多いと考えられます。(=そのフォロワーもどこかのサポーターである可能性が高い)
現在のCITYの都2部というフェーズでは、全くサッカーを知らないライト層に応援してもらうことを考えるより、「第2のクラブ」として応援してもらうことを考えるべきというのが大きな方針としてあります。

「第2のクラブ」として応援してもらうCITYにおいては、
サッカーを知らない人にも即時でわかりやすい情報<渋谷にあったトンマナ
を意識して情報発信をしています。

だからといって伝わらなかったら全く意味がないですよね。笑

これはWeb広告の基本のきともいえる手法なのですが、情報の流れる速度が速いWebにおいて、一番注目されやすいのは人の顔であるといわれています。
英語表記を採用することによって情報が少し伝わりづらくなる一方で、CITYのクリエイティブは選手の顔が半分以上を占めることが大半です。
これによって早く流れていくタイムラインの中でも目を留めて、高いエンゲージを獲得することができているといえます。

さいごに

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ソーシャル戦略の中でもクリエイティブにおいて、CITYはこのような戦略性を持ったうえで英語表記を採用し、発信を行っています。

クラブを取り巻く環境は、地方クラブやファン・サポーターが多いビッグクラブ、Bリーグのクラブや野球球団、それぞれで異なるので一概にこれが正解!というのはないと思っていますが、今のCITYはこのやり方がベストなのかなと思っています。

そんなTOKYO CITY F.C.ですが、来期の1部昇格を目指して準備をしてきたリーグ戦が7/26(日)より再開します!
昨今の世界情勢もあり試合は非公開となってしまうのですが、オンラインでも楽しんでいただけるようさまざまなコンテンツを企画中です。

ちょうど先日、公式メンバーシップとなる「My CITY」をローンチしました!
無料で会員登録していただくと、メルマガ配信などのサービスが受けられますのでぜひ♡♡
My CITYについて

おわりーっ

喜びます!