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大事な劇場とストリップのこと

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6年前から私の心の場所となったストリップ劇場。救い救われ、守りたい
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それらはコインの裏表

今朝「おすすめされていた作家さんの本を買いました」というメールをいただいて、なにかが繋がったような、不思議な気持ちになったのは、 ここ最近、このnoteを思い出していたからかもしれません。 ちょうと一年前に書いたものです。 振り返りネタが続いてしまっていますがサボっている訳ではない(笑) 赦しと復讐とコインの裏表のこと。 シェイクスピアとか近松とか己のことや、 いくつかの本と舞台の話とかと併せて、なんか憑かれたような気持ちで書きました。 ちょっと長いけど、ほんま、いろいろ

十三夜とハロウィンと劇場と

劇場が好きで、舞台が好きで、 なんで? なにが? ってなると ありすぎて考えすぎて言葉にはやはりならない。 舞台に表現され描かれる「内容(作品)」に観入りながら、 観ながら、観終わってから、いつも、思う。 この時間や空間って、奇跡みたいやな。すごいことやなあ、尊いなあって。 そんな体感からの気持ちや、 作品への気持ちは、 好きだから好きなほど言葉にならないし、 きれいな言葉にすればするほどなんかなんだか、 (自分の場合は)嘘くさくすらなりそうで、 好きなことやものほどS

LOVE & RESPECT

インスタストーリーに書きました。 心がきれいになる。 人の肉体、肉体が魅せるメッセージや想い、楽しさ、肌で感じる一体感。 数ある舞台表現の中でも今いちばんだいじで大好きな舞台と表現の中でも わたしが魅了されるそのジャンルの中の〝そのひと〟のステージ。 ありがとうとか、おめでとうとか やっぱり人間って(ややこしいけど)素敵やな愛しいなと思うし信じたいし信じるし信じられる、みたいな。 舞台って、劇場って、人間って、いいな、素敵やな。 ほんとうに、思います。 🦋♥

19 舞台と空気と皆と「今」

大好きな踊り子さんのデビュー19周年のお祝いの週が始まりました。 19周年作の出しものは、出しものにも、やっぱり 「だからこのひとが好き」「このひとの作る舞台と空間が好き」が 溢れているように感じ、 と、同時に、進化とか変化とか、 観ながら毎回いろんないろんなすぎることが頭を駆け巡り、まだ言語化できません。 まだ、いや、いつも、かんたんに言葉にしたくないような気持ちもします、出来ないだけやけど。でもネットという場で書くことはとても難しいなあ、といつもいつも思うし。 と、初

宙と蝶

先日劇場の帰りに思いました。 「なんでこのひとなんやろう」 好きな踊り子さんのことです。 とある劇場のお祝いの興行、 大人気のすごいスターみたいな踊り子さんたちが出演する週。 それぞれの応援さんやいろんなお客さんの熱と気を感じながらの帰り道、 「ああ、このひとや」 って、じぃんと、じわぁっと思い、言葉にしたい気持ちになりました。 エアリアル(空中演技)をやる。 ストリップにおけるエアリアルのパイオニア、 ちょっと他と比較とか並べるとかそんなどころの話じゃない。 「だから好

All the world’s a stage

いろんないろんないろんな人が居る。 皆おなじじゃないからきっといい。 よくないこともおおいけれど、それでも、いい。 やっぱり思うこのところです。 思いたい、かな。 いろんな人がいろんなすぎるからややこしくもなりもする。 あちらやこちら、こちらとあちら、 個と個、集団と集団、 ほんねとたてまえ、これまでと今とこれから、 記憶と思い込み、主張と黙んまり、ゆるせることとゆるせないこと、 糸はもつれたり、絡まったり、ややこしくなることは多く、多すぎる。 いろんな人間が共に居ること

『東京ノスタルジック百景』を読み考えた 残すこと伝えることかかわること

ドキリとした。 「ここもまた、詳細は省くが、存在が困難な状況になってきている。 「さびしいですね」と、ふとこちらがつぶやくと、社長がすぐさま一言。 「じゃあニイチャンが、普段からもっと飲みに来てくれたらよかったじゃないかよ(笑)」」 (『東京ノスタルジック百景 失われつつある昭和の風景を探しに』・フリート横田・世界文化社・008「神田小路」篇より) 消えてしまってからでは遅い。 「じゃあなんでもっと足をはこばなかった?」 引退する役者をラストの一か月観続けた時に業界に対

何とかならない時代のTempest/復讐とか赦しとかsympathyとかEmpathyとか

復讐と赦しは表裏一体、コインの裏表なのではないか。 ある人の舞台を観て考えたりしていたところでした。この半年ほど。 〝芸といふものは実と虚との皮膜の間にあるもの也〟 〝舞台へ出て芸をせば慰になるべきや。皮膜の間といふが此也。 虚にして虚にあらず実にして実にあらずこの間に慰が有たもの也〟 これ、近松門左衛門による虚実皮膜論、 世阿弥の花論と並ぶ日本の演劇芸術論と言われるものです。 学生時代、上方文化評論家というあやしいおじさんに教わって以来、忘れられない思想です。 あま

2022ありがとうございました・劇場がスキ篇

この何年間で心のHomeが出来ました。 劇場です、中でもストリップ劇場という場所です。 私が私であれる場所、だなんていうと大袈裟かもしれないけれど、 そんな風にすら思わされるようになりました。客席で、舞台を観ていて。 さまざまの、舞台上でみせられる物語と、 舞台上と客席の人生の物語りが、交錯し、一緒になるような場所。 人間のうつくしさ、 うつくしさもしんどさもなにもかもすべてが舞台に客席に劇場にあふれる場所。 だから、うつくしいと思う、思いたい? 場所だなあ、って。 自分

悪魔についての本に舞台や己や人間のことを考えさせてもろた

今日はまた定期的に表れるつらつらとした抽象的な頭のつぶやきです。 読み物にはなっていないので申し訳ありません。 と、前置きをしておいて。 最近手に取った、もとい取らせていただいた本で、「あっ」「おっ」ってことがありました。 出会う予定もなかった本なのですが、 だからでしょうか、色々とぞくぞくとしました。 ってことからの、いろいろつらつら。舞台のこと、頭のこと、己のこと。 最近ふと考えていたのです。 なんで私、舞台を観ているときあんなに頭が冴えてるねやろなあ? って。 冴え

羽/ストリップ劇場と大好きな踊り子さんの舞台に想うこと

ストリップ劇場という場所は、 舞台上だけじゃなく客席の皆もまた、 心の中のいろんなものやことも解放開放される場所なのだなあ、と感じています。 観ているだけで自分自身と驚くほどに向き合わされることとなる場所じゃないかなあ、って。 私も、その中のひとりです。 最近、思います。 やっと、ちょっと、すこしは自分と向き合えるようになったかなあ、って。 いい歳をしてお恥ずかしすぎるのですが、事実なので仕方がない。 怖かったことと嫌だったこと思い出したくないことが故に、 あまりの多くの

美と、花と、人のこと

先日、メールをもらった。 劇場で知り合った、30年? いや40年いってるな、 ストリップ劇場に通うおっちゃんからだ。 Homeだと思っている劇場で最初に声をかけてくれて 劇場や常連さんと親しく挨拶させていただくきっかけをくれた方だ。 いわば社交ダンスのダンスパーティーで最初に「Shall we dance?」と声をかけて下さった方。 実際は、そんなお洒落に誘ってくれたのではなく、 缶ビールをくれて、「呑めるねやろ? いひひひひひ」というのがきっかけだったのだけれど。 そんない

reaIでIiveで、Life/ある舞台と人のこと

デビュー18周年とお誕生日を迎えられた 大好きな踊り子さんの渋谷道頓堀劇場での「18周年・Birthday公演」も今日を入れて後3日、9月10日まで! そこから、さらにまた関東の、そして全国の劇場の舞台に立たれます。 彼女がつくりだすあのStage、 だから皆が皆で出来上がるあの空間。 彼女の、これまでと今、 彼女だからこそのStageと、 だから出来上がる、 触れないのに肌で感じるとしか言いようのない優しくて強い空間と空気。 私は1ファンでしかありません。 でも1ファ

作品の力・人間の力/幸せと感謝と/向き合うことと

「ある作品」に(初めて)触れた時・出会えた時……。 ≪作者(演者)は何を伝えたくて伝えようとしてその作品を作った(見せている・見せた)か≫ 考えるのが好きと言うか、好きを通り越して癖なのですが。 これってほんま幸せなことなんやなあ、 ……ということを、改めてとてもとても感じる最近です。 更に思います。 そんな作品や演者・作者に出会えるのって、みせて、みせ続けて頂けることって、「ほんましあわせ光栄な事や出会いなんやなあ!」って。 更に更に、加えて。 作品や表現者や世界を通し