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銭湯に行こう/或いは皆にとっての場所の話

銭湯に行こうとしていた。
夕方くらいに頭がもくもくとする中で思い付き、
よし、と、楽しみに仕事や連絡をしていた。
しかし、予期せぬこと多々(ありがたいことですほんまに)で、
気付けば徒歩または🚲で行ける範囲の幾つかは仕舞い風呂を過ぎてしまい、唯一「遠いけれど大丈夫そうかも?」ってところもいろいろしてたら間に合わないかも?!
断念せざるをえなかった。
ということでこんなことを書いている。
違うことを書くつもりが。
写真もなく、だいぶ前に行ったスーパー銭湯の貸出浴衣のアホポーズにて失礼をいたします。
 
近所の銭湯が長期無期限休業となった。
近所じゃないけれど🚲で回れる範囲の場所にあるところが、ついこの間。
設備が老朽化して火が出た? だとかなんだとか。
詳しいことは知らないが、後日、前を通ったら
黒マッキーで震えるような字で書いたお知らせが貼られていた。
しばらく眺めてしまった。
 
江戸時代の銭湯は社交場だったサロンだった。
と、書いていたのは大好きな漫画家であり文筆家の杉浦日向子。銭湯じゃないか湯屋ですね。
もう江戸時代じゃないけれど今でもサロン的要素は大きい気がする。
とは、ちょいちょい通っていて思うこと。
何時頃だれだれさんが来はる、とか、洗い場のこの席はいつも誰々さんが使う、とか、
脱衣所でテレビ(タイガース戦とかな)観ながら着替えながら番台と話す常連さんが居たりとか、ああ、まさに〝心はだか〟やなあ、と、しみじみ思う。
 
そんな場所が現代ではひとつ、またひとつと減り、
またこうして目の前のひとつがなくなったことは残念さと悔しさと、いろんな気持ちでもやもやもくもくとする。
 
……なんて勝手なことを言っているけれど文字通り「今日入る風呂あれへんがな」って人も少なからずいる訳でやはり私は言葉も想いも軽すぎる。
 
湯舟につかっていたら
「ひとりやからな、毎日風呂わかして風呂洗ってって大変やろ腰も痛いし。ここへ来た方がな、ぬくいし、喋れるしな」
と、知らないオバアハンに語られてのぼせそうになった経験も一度や二度ではない。

あの人ら、どないしてるねやろ、どこへ行けてるやろう。
 
銭湯ブームだの、銭湯で町おこしだの、
なんだかきらきらしいやつはあまり好きじゃないなあとか思ってもいたけれど、おおきいし、大事やなあ、と、も、改めて思います。
 自分は、なにができるか、も。とも。
銭湯も。銭湯だけじゃなく、いろんなこと、も。
 
明日は行こう。
今日の分も含めて梯子しようかなあ。いや、いっこでええよね。
その分、また行こ。うん。あなたもどうですか?

あ、寒いけれど、銭湯でもスーパー銭湯でも、家のお風呂でも、寒暖差とか、皆、皆、どうぞ気をつけて下さいね。湯冷めもせんよーに、ね。

 

2年前、こんなん書きました。
ちょっと気ぃ入れて書いたつもりの長いネタです。
やねんけど、いや、そこまでそんなことないかいつも通りかな。

貼ってもええですか? よければお付き合い下さい。
 
ここに書いた中のひとつ、黒ジャージ上下のにーちゃんが番台で「うぃーす」っていう銭湯、潰れて残念すぎる。仲良くなっておけばよかった。
 


1年前にはこんなん行きました。


むかーしの話。浅草の、人魚姫がいた銭湯。ここも閉館したけれど、印象深かった場所です。



以下は、ちょろっとですがいつもの自己紹介 。
と、苦手なりにもSNSあれこれ紹介、連載などなどの紹介!!も。
よろしければお付き合い下さい🍑✨
ご縁がつながったりしたらとても嬉しい。
大阪の物書き、中村桃子と申します。 
構成作家/ライター/コラム・エッセイ/大衆芸能(旅芝居(大衆演劇)やストリップ)や大衆文化を追っています。
普段はラジオ番組の構成や資料やCM書きや、各種文章やキャッチコピーやら雑文業やらやってます。
現在、lifeworkたる原稿企画2本を進め中です。
舞台、演劇、古典芸能好き、からの、下町・大衆文化好き。酒場好き。いや、劇場が好き。人間に興味が尽きません。

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現在、関東の出版社・旅と思索社様のウェブマガジン「tabistory」様にて女2人の酒場巡りを連載中。最新話、13回と14回も先日公開されました。15回も今月中にアップ!かも!

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皆の大事な場所についての文章、も、ぼちぼちと。こっちも更新せなあかんなー。

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秋。体も気持ちもしんどくなりがちやけど。皆、無理せず、どうぞどうぞ、元気でね。

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