見出し画像

上智に3年半通った私が清華大学に入り直した理由

清華大学生のももこです。

私は、2019年に上智大学に入学し、3年次に清華大学の学部を受験、4年次の春学期が終わったタイミングで清華大学に入り直しました。
よく間違われますが、大学院ではなく、学部生として入学しました。

今まで最も聞かれた質問は、もちろん、
「なんで上智に3年半もいたのに、また清華大学に入ったの?」

いつもは端折って人に説明していましたが、ここにちゃんと記そうと思います。

一言で言うと、

「それをやらなきゃ人生終われない」

と思ったからです。

1. 最初から海外大を目指していた訳ではない

2019年4月、私は公募制推薦という推薦入試で上智大学 経済学部 経営学科に入学しました。
それまでの高校生活とは異なり、自分の好きな分野を学ぶことができる大学に心躍らせていました。

上智入学にしたときの初々しい私…若い!!

上智を志望した理由の一つが、国際色豊かな点です。
高校で1年間アルゼンチンに留学していた私は、

留学が自分の価値観・人生を変えた

体験だったと強く感じていました。

「上智に入って交換留学をしたい!」
これが、私が大学に入ってから初めて持った目標でした。

2. 交換留学で清華に行けるの!?

とにかく留学したい!という気持ちが先行していた私は、どの国に行こうかと悩みます。

ヨーロッパとかかっこいいからイギリスにしようかなぁ、と最初は思っていました。

そこで、目に止まったのが中国です。

すっかり忘れてしまった中国語

中国に訪れたことはありませんでしたが、実は9歳から中国語を学んでいました。
「語学勉強をしなさい」が我が家の教育方針だったため、
幼い頃から英語、そして

  • アジアの中で最も大きい国

  • 政治面でも経済面でも日本とは切っても切れない関係

という理由から中国語教室に通わされていました。

でも、前述したように高校でアルゼンチン(公用語はスペイン語)に行ったり、帰国したら大学受験があったりと、中国語の基礎でさえもほぼ忘れ、お世辞にも上手とは言えないレベルになっていました。

「せっかく習わせてもらっていたのだから、中国語をものにしたい」

と思い、中国への留学を考え始めます。

Fintechとの出会い

同時に、別の方面でも中国に対して興味が湧いてきていました。
それがFintech(フィンテック)です。

Fintechとは、金融(Finance)と技術(Technology)を掛け合わせた領域のことす。(幅広いですが、例としてはモバイル決済/仮想通貨etc)

上智1年の5月から、私は金融と工学を学ぶ勉強会に参加し始め、そこでFintechという言葉に出会います。

勉強会の様子

なんて面白い分野なんだ!と私は衝撃を受けました。そして、この勉強会を開講していたFintechの会社にて、1年生の夏から長期インターンを始めます。

そこでは、主に新規事業の部門で働いていました。
その新規事業のベンチマークとして調べておいて、と上司の方から言われたのが中国の会社でした。

「どうやら、中国ではFintechが発展しているらしい」
「中国のFintech事情を自分の目で見てみたい!」

これが、中国への交換留学を決めたもう一つの理由です。

あとは交換留学提携リストからどの大学にするか決めるだけ。
行けるならばレベルの高い大学へ!と思っていたら、清華大学の名前を発見。

名前は知っているけど、どんな大学だっけ?と思い、調べてみると…

アジアでトップ!?
そんな大学に上智から交換留学で行けるんですか?!
こんなチャンスない!!!


と思った私は、清華大学を第一志望にすることにしたのです。
(記事は2022年のもの)

3. 2年連続の留学中止…就活しようかな

上智内での書類/面接審査の結果、無事、私は2年次(2020年)秋学期から清華大学への交換留学が決まりました。

留学が決まった時のfacebook投稿

しかし、そこで飛び込んできたニュースが新型コロナウイルスの発生です。

中国から始まり、日本でも感染者が確認され、渡航はもう不可能。
上智からは、オンライン留学ならばできる、という通知を受け取りました。

それは意味ないよなぁと思い、その年の留学は断念。
1年後に出発する交換留学の申請準備を始めました。

また一から書類を作成、面接をし、2021年秋から清華への交換留学が決まりました。

でも、一向にコロナの状況は良くならず。。
またまた留学は中止。この時、すでに2年生の後半に入っていました。

もうサークルの同期たちは、就活の準備を始めています。
(早すぎるスケジュールかもしれませんが、私の周りは皆それくらいから動き出していました)

4年次(2022年)の交換留学に申し込もうか?それとも就活しようか?

焦りに焦った私は、就活をすることにしました。

4. 私の大学生活ってなんだったの?

就活をする上で考えなければいけないのが、学生時代に力を入れたこと、「ガクチカ」です。

何を頑張ったかと言われても、思い浮かぶのは、

  • 交換留学のために良い成績を取りました

  • 交換留学のために語学試験を頑張りました

バイトや長期インターン、サークルもしていましたが、大きな結果を残していたわけでもなく、

私の大学生活はほぼ全て、交換留学で清華に行くために送ってきた

ものであったことに気付きます。

同時に、就活で周りの優秀な人たちと自分を比べ、完全に自信を喪失していました。

就活するか、留学に再出願するか、また悩み始めます。

でも4年次の交換留学が万が一また中止になったら、、、
留学もできない、就活もしていない、大学生活はもう終わる、
それこそ取り返しがつかなくなります。

そんな時に出会ったのが、海外大出身のサークルの先輩でした。

「成績をちゃんと取っていたなら、編入しちゃえば?」

ここで初めて、"交換留学"ではなく"海外大に入る"という道を提案されます。

そんなこと、考えたことなかった。
と思いましたが、家に帰り調べてみることに。

残念ながら、清華には編入制度はありませんでした。
でも、どうやら海外大では、元々日本の大学にいて海外大に入り直す人は多いらしい。その先輩もそうでした。

それでも、私の場合、合格したとして入学は2022年8月、もう上智では4年の代。
流石にこのタイミングで入り直す人もいないよなぁと思いはしましたが、
その時の胸の高鳴りを無視することはできませんでした。

私、すっっっごいワクワクしてる。
清華受験、挑戦してみよう。

こうして清華の学部を受験することに決めました。

5. なんで大学院じゃないの?

「3年半まで上智にいるなら、なんで大学院にしなかったの?」

よく聞かれる質問第2位です。

これは、

  • 大学院に行って研究したいことがなかった

  • 取るならMBA、でも数年働いた後に取りたい

  • 修士の2年の間に中国に行けるか?全てオンラインで修士を取る可能性がなきにしもあらず

の3点が主な理由です。

3点目に関しては、学部にすれば4年の中ではいつか中国に行けるだろうと思っていたので、まさかこんなにも早く行けるとは思いませんでした(笑)

「また学部やり直すの、すごい勇気だね」

よく言われます。

4年間中国に行くこと、21歳から学部をやり直すこと、どちらも簡単にできる選択では無いというのは自覚しています。

でも、

「他人には突飛に見える選択であっても、その人のこれまでの人生を考えたら目の前にあった選択肢だった」

と私は思います。
(サークルの先輩の方から言われた私の好きな言葉です)

  • 中国に関係のある仕事をしたかったため、中国のバックグラウンドを持ちたかった

  • アジア経済に貢献できる人材になりたいという夢のため、グローバルかつ優秀な人が多い環境に行きたかった

  • 微々たる力でも日中の架け橋になりたいと思っているため、中国で長期間過ごしたかった

  • 中国語力をできるだけ高めたかった

  • 人生の中で勉強に全振りできるのは、この4年が最後だと思った

  • 人生100年時代。25歳まで学生でもきっと耐える!

このような思いを持っていた私にとって、清華大学ほど恵まれた環境はありません。
このチャンスを逃すわけにはいきませんでした。

6. なるべく金銭的負担なく中国へ留学する方法

上智大学は、4年の春学期で全ての単位を取り終えたため、2023年3月に卒業する予定です。

そんな中で、中国の大学に入り直したいと親に頼むのは、流石に気が引けました。

なるべく親に迷惑をかけたくないため、
私は"中国政府奨学金"に申請し、その支給生として現在中国で勉強をしています。

これは、

  • 4年間の学費

  • 4年間の寮費

  • 4年間の保険料

がカバーされ、中国滞在中は生活費も一定額支給される給付型の奨学金です。

ここまでカバーしてくれる奨学金はなかなかないのでは?と思います。

もし、中国への留学を考えている方がいれば、ぜひ覗いてみてください。



長い文章になってしまいました!
ここまでご覧いただき、本当にありがとうございます🙇‍♀️

次は受験方法について書きます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?