[清華]1年前期を振り返る-鉄板デートはPCR検査!?-
清華大学1年のももこです。
22年8月に清華に入学し、オリエンテーションを経て、9月に授業が始まり、あっという間に12月。
23日に期末テストが終わり、ついに私の冬休みが始まりました!
やっと1年生の前期が終わった〜!
(まだ期末レポートは数本残ってはいるけど…)
濃すぎる一学期でした。
せっかくなので、初めて中国で暮らしたこの数ヶ月を振り返ってみたいと思います。
教室で授業を受けたのはわずか5週間
今学期の約半分は日本で過ごしました。
オンライン授業は個人的にはとてもつまらなくて、清華の授業を受けているという実感もありませんでした。
入学当時は、留学ビザも発行が解禁されていなかったので、こんなに早く中国へ渡航することができて「嬉しい!」の一言です。
しかし、中国にいるのにも関わらず、北京のコロナウイルスの感染状況が悪化していたため、教室に行けない日々になってしまいました。
14週あった授業のうち、教室で参加できたのは5週間のみ。
うーーーーん、悲しい。
でも、しょうがない。
誰が悪いわけでもないですね。
初めてキャンパスに入った日
ホテル隔離が終わった10月19日。
2019年9月に清華への留学を志してから3年、
やっと、やっと、清華のキャンパスに足を踏み入れることができました。
あの日に起きたこと、目にしたものは今でも鮮明に思い出せます。
(たくさんビデオを撮っていたのですが、興奮しすぎで手ブレがひどく、大変見にくいスクショになってしまった😂)
門から寮まで友人に電動バイクで送ってもらった時に見た綺麗な夕日、
絶対に道を覚えられない!と感じた広大なキャンパス、
バスケットコートやグラウンドで運動をしている学生たち、
たくさんの学生で賑わっている4回建ての大きい食堂、
ディズニーランドのアトラクションの入口みたい!と思ったキャンパス内のスーパー。
今では日常となっている場所、光景ですが、あの日は全てがキラキラして見えて、
「私は、ここに来るために今まで頑張ってきたんだ」と思うと、
今までの全ての努力、そして辛かったことが全て報われた気がしました。
夢に見たキャンパスライフ
授業を教室で受けた期間も短く、本来のキャンパスライフを送れた実感はありません。
それでも、とても楽しかった。
キャンパス内で全てが完結
清華のキャンパスは、本当に一つの街のよう。
面積は460.19ヘクタール(460万1900㎡)。
東京ドーム98個分!
学部棟、研究施設、学生の寮、教員の寮、清華大附属の小/中/高、各スポーツのコート、グラウンド、図書館、スーパー、食堂、銀行、携帯ショップ、美容院、歯医者などなど、
基本的にキャンパスから一歩も出なくても何も困ることはありません。
ネット通販の利用が非常に盛んなので、何か必要なものがあればアプリで購入。
キャンパス内各所にある宅配ボックスに届けられます。
初めての寮暮らし
案外、直ぐに慣れました。
カナダ人のルームメイトとの2人部屋です。
良い友達と、良いルームメイトは完全に別物だなぁと学びました。
ルームメイトとは特に共通の話題もなく、一緒に出かけることもなく、
きっとルームメイトとして出会っていなければ友達にもならなかったと思います。
でも、互いの生活への干渉具合や、生活習慣(就寝/起床時間)が一緒で、狭い空間での2人暮らしですが一切ストレスを感じません。
良いルームメイトに恵まれました。
16の食堂と、美味しい清華メシ
清華には16もの食堂があるんです!
多い〜!!
中には、学生が入れない教職員用の食堂もあります。
基本的に行くのは6つくらいでしょうか。(なんせキャンパスが広いから遠いところまで行く気になれない😂)
到着したばかりの頃は、清華のグルメ巡りが1日で一番の楽しみでした。
Instagramのストーリーズにも、清華のご飯をまとめていました!
あまりハズレはないんですが、油っぽいものが多い。。
そして野菜が少ない!!!!!
野菜炒めもあるけど、油たくさん使ってるなぁと思うものが多いです。
なので、途中から清華で唯一油を使っていない野菜を食べられるカウンターで毎日食べていました。
野菜が大好きな身からすると、一つだけしかないのは耐え難い。。
しかも、サラダがどの食堂にも売っていない!!!
生の野菜のサラダが食べたい〜〜〜〜!!!!
友達と一緒にご飯を食べるハードルが低い
日本にいた時、人と一緒にご飯を食べるという行為は、色んな意味でハードルが高かったように思います。
みんなバイトやサークルで忙しいのでスケジュールを合わせるのも大変、
みんな違うエリアに住んでるので場所選びも面倒、
レストラン選びはもっと面倒、
一定以上に仲良くならないとそもそもご飯に誘いづらい。
でも、中国の大学では学生はバイトを基本しないし、みんなキャンパス内に住んでいるし、毎日食堂で食べているので、ご飯に誘うハードルが本当に低い!
友達とご飯を食べるのは、日本では"予定の一つ"でしたが、
清華では"生活の一部"です。
他の清華生からは「そこに感動するの?笑」という反応をされそうですが、
日本の大学生活の経験がある私は、これに感動せずにはいられませんでした!!
数えきれない回数行ったPCR検査と体温チェック
もう何回PCR検査したか覚えていないくらい、ものすごい数の検査を受けました。
3日に1回PCR検査を受ける必要があり、
それを忘れてしまうと、寮/教室/食堂/スーパーなどに入る際に使用するQRコードが緑色から赤色に変わり、
ほぼ全ての建物に入ることができなくなってしまいます。
このQRコードは学生カードにも紐づけられており、建物に入る際には"QRコード読み取りor学生カードをタッチ+体温チェック"を行っていました。
PCR検査+散歩が鉄板デート
これが書きたくてこのnoteを書いたと言っても過言ではない!!!
間違いなく、一番衝撃を受けたことです。
先ほど述べたように、ゼロコロナ政策期間中は3日に1回PCR検査を受けに行く必要がありました。(今はもう必要ありません)
しかもPCR検査会場は決まった時間のみ開いており、ほぼ全ての学生が同じ時間に行きます。
立派なルーティンです。
これらの条件から、
"PCR検査に一緒に受けに行く"が気になる人と一緒に出かける貴重な機会
になるのです!!
「PCR一緒に受けに行かない?」と連絡が来たら「おっと、、?」となります。
そして、2人でPCR検査を受けた後にそのままキャンパスを散歩したら、もう"狙われている"確定です。
彼氏ができたという友達に、どっちからアプローチをかけたの?と聞くと、
「彼からPCR行こうって誘われて、その後散歩して〜」
「あ〜鉄板だね〜」
という会話が普通に繰り広げられていました。
今考えると、ほんとうっっに意味が分からない😂😂
日本では、雰囲気の良いお店でご飯を食べたり、お酒飲んだりするのがデートだったのに、
清華ではPCR!?!?!?!?
高校生、、もはや中学生の恋愛、、、?
いや、これが清華生の恋愛なのか!!!!!!
めちゃくちゃ衝撃的でした。
北京大の友達にこのことを言ったら驚いてたので、PCR散歩デートは清華だけの文化だったのかもしれない。。。
すでに過去のものとなってしまい、少し悲しい気も😂
清華での反政府デモ
2022年11月24日に新疆ウイグル自治区ウルムチ市のマンションで火災が起こり、政府に対する抗議活動が中国の至る所で行われました。
そして、それは習近平の母校である清華大学でも。
この一件が今学期の中で最も心に残ったことです。
そして、デモが発生してからの学校の対応にも驚かされ続けました。
詳しいことは、こちらのnoteに書いています。
人生で初めて、メンタルが不安定になるという経験もしました。
それまで考えたことのなかった"うつ病"や"メンタル不調"という言葉は、すぐ隣に存在するのものだと学びました。
楽しいことも、驚いたことも、辛いことも、
たくさんあった清華での最初の1学期。
今から来学期が楽しみです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?