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雑文 #291 師走

何もしたくないしたくないと思っているだけで、腰を上げてみたら楽しくできるのではないかと思って試してみた。

街に出掛ける用事があったんだけど、用事を済ませていくつかの買い物をしようとしてあまりの人出に心くじかれた。

街に人がいないのが標準となりすぎて、人混みに耐えられなくなっていた。

とりあえず、お腹がすいたのだろう、お腹が満ちたら元気が出てくるのだろうと思って、デパートのレストランフロアに行ったらランチの客で満ち満ちていた。

何この活気?

私は活気に呑み込まれずに、引いてしまったのだ。
あんなに一時期閑散としていたフロアが、デパートのどこのフロアも、長蛇の列。

12月でボーナスも出てクリスマスやら何やらでウキウキしているのだろう。
そうだった、私はこの師走の喧騒が苦手なんだった…。

鰻屋さんは、行列になってはいなかった。混んではいたけど。
本当は鰻重が食べたかったけど、リーズナブルなランチのひつまぶし丼にした。

いったい、人は、何をそんなに買いたいんだろう。デパートに来ていて矛盾なことを私は思う。カップルがおり、家族連れがおり、友達同士がおり、ひとり客がおり、この人混みと喧騒の中で、モノを見ている。

私はほうほうの体で、必要な買い物をいくつか済ませたが、予定していた半分しかできなかった。

3時間も人混みにいたら、何だか不安になってきて、早く帰りたくなってきて、バスに乗って帰って、寝た。

無理してやってみても、苦しいだけだった。

鰻、もっといっぱい食べたかったな。
ゆったりとくつろいだ気持ちで、ほくほく食べたい。

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