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11月公開映画 「リスペクト」を観たら分かる”女性と音楽が無敵”な話

「ドリームガールズ」でアカデミー助演女優賞受賞したジェニファー・ハドソンが、アレサ・フランクリンの半生を演じた伝記ドラマ。

ソウルの女王とも呼ばれるアレサ・フランクリンですが、有名曲は今作のタイトルにもなっている”RESPECT"や「Oh, Freedom~! Freedom~!」という歌詞の"Think"を歌っている方です。

日本のテレビでも使われていることがあるので、聞けば「これね!」と分かる方がほとんどのはず!

2005年には大統領自由勲章を受賞しているそんな彼女の、伝記映画です。


あらすじ(ネタバレなし)

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©️2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.


幼い頃から抜群の歌唱力で天才と称され、煌びやかなショービズ界の華となったアレサ。しかしその成功の裏に隠されていたのは、尊敬する父、愛する夫からの束縛や裏切り。極限まで追い詰められる中、すべてを捨て自分の力で生きていく覚悟を決めたアレサは、魂を込めてステージに立ち観客にこう語り掛ける。「この曲を、不当に扱われている全ての人に贈ります。」アレサの圧倒的な歌声で世界を歓喜と興奮に包まれていく。


この映画を楽しむコツ(前知識)

「RSPECT」はアレサ・フランクリンの半生を描いた伝記映画であり、1960年代頃のアメリカの人種差別の問題やフェミニズム運動の歴史背景がストーリーに絡んできます。

映画自体はその頃のアメリカの動向やアレサ・フランクリンを少しは知っている前提で淡々と進んでいく場面もあったので、前知識が少しでもあるとよりこの映画を楽しめると思います。

引用:Rolling Stone Japan, 女性解放運動、波乱続きの私生活、アレサ・フランクリンの生涯を振り返る


女性と音楽の無敵さに勇気をもらえる


アレサ・フランクリンは生涯男性からの支配に苦しめられました。

大人になっても父親から監視・支配され、結婚してからは夫からの束縛に苦しむ。

幼い頃は父親が強制するから歌を歌い、結婚すると夫の考えの通りにレコーディング契約を進めていくシーンの彼女の悲しい表情が印象に残るほど。

歌の才能があり歌うことが大好きなはずなのに、自分の意思で自分の好きな歌うことが出来なかった辛さを成長の糧にして、自分の声と歌を自分のものにして歌う「アメイジング・グレイス」は圧巻です。


ここで私がこの映画で一番好きだったフレーズを紹介!

アレサが最初の夫に暴力をふるわれ、離婚を決意したときの一言です。

「あんたとの生活で、私は闘う準備はできている。」

今ほど女性の社会進出が進んでいなかったであろう当時に、このセリフを言い捨てて夫の元を離れるアレサの姿がかっこよかった!

彼女のパワフルな歌声が、彼女自身の強さから来ていることが納得できます。


「リスペクト」を観たら絶対に聴きたい! アレサの名曲3選


私自身、ゴスペル音楽はあまり聞いたことがありませんでした。

アレサ・フランクリンの曲は有名すぎるあまり他の歌手の方がカバーして歌っているのを聞いたことがあるくらい。

そんな私がこの映画「リスペクト」を観て感じたことは、”最高の歌には魂と、その歌手の人生がのるんだ”ということ。

アレサが幼少期から苦労しながらも、自分の力で生きていくと決めた後の歌声には、魂に響くものがあります。それはきっと、彼女自身が想いを魂にのせて歌っているからでしょう。

この映画を観た方も、まだ観ていない方も、ぜひそんな彼女の歌声を聞いてみてください♪


(You Make Me Feel Like) A Natural Woman


I Say A Little Prayer


Think


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

少しでも多くの方がこの映画に興味を持っていただけたら嬉しいです😊

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