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日向色のクリームソーダ

やさしい日差しが差し込む窓辺。
向かい合って座る私たち。
あなたがぱらりと本をめくる音が、
ちいさな店の中に響く。

クリームソーダの氷がカランと溶ける音に、
ふっと本から視線をあげたあなた。
真っ直ぐに私を見つめて、
日差しに負けないくらいやさしく微笑む。

何気ない時間が、
穏やかに流れていく。
ふたりを優しく包み込んで、
ふたりにちいさな幸せをもたらす。

やさしい日差しが差し込む窓辺で、
私たちは同じ時を刻む。
クリームソーダの氷がもう一度、
カランと音を立てて溶ける。
ふたりの時間が幸せに溶ける。

2024.4.14

いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。