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あの時飲み込んだたこ焼きと言葉についての考察

たこ焼き6個を二人で食べます。
あなたの取り分は何個?

彼氏と付き合うよりも前、二人でデートに出かけた時のことだ。小腹がすいた私たちは、一舟6個入りのたこ焼きを二人で分け合うことにした。

私たちはまだ付き合っていない。この日の夜、私たちは付き合うことになった。つまり、彼はこの日私に告白するつもりでいた。そんななかで、二人して「小腹がすいたね」と買い求め、分け合おうとしたたこ焼き。

猫舌の私がまだ一つも食べ終えていない間に、彼は4つ目のたこ焼きを口に放り込んだ。下駄箱から自分の靴を取り出すようにごく自然な動作で。そして、唖然と彼を見る私と目が合うとこう言った。「それ(舟に残された最後の一つのたこ焼き)いらないなら、食べてあげるよ」。食べてあ・げ・る・よ?

私は咀嚼し終えたたこ焼きを無言のまま飲み込んだ。何も言えなかった。

あの時、私は彼にきちんと世の道理を教えるべきだった。彼の持論である「8つの唐揚げ2人で食べれば僕の取り分は5つか6つルール」は間違っていると指摘するべきだった。5つの時は彼なりに気をつかっているらしい。指摘よりも非難すべきだったのかもしれない。

たこ焼きも、唐揚げも、餃子も、シュウマイも、彼はこのルールを曲げない。プライド高き法の番人のように、規律正しく、厳格にこのルールを順守する。

そんな彼が最近落ち込み気味だ。桃鉄非公式オンライン大会・MOMOリーグにおいて、彼が監督をしているチームの勝ち星が伸び悩んでいるからだ。

MOMOリーグについてまだご存じない方は、ぜひこちらをご確認ください。

今日も道を歩きながら、「勝ち星の取り分が少ない、不公平だ」と小石を蹴っていた。

本日(1/28)21時から、今日もMOMOリーグの対戦が始まる。彼のチームで唯一勝ち星をあげている「まこちゃん」が出場する。私はまこちゃんを応援しようと思う。そして、まこちゃんが勝った時にこう言うのだ。

「勝ち星の取り分が増えたね。唐揚げとかたこ焼きの取り分を普段から公平にしていたら、チームの勝ち星取り分はもっと増えるんじゃないかしら監督さん」

みなさんに、私のささやかな願いを応援してほしい。
まこちゃんの対戦はこちらのyoutubeチャンネルで配信される。無料で視聴できる。応援コメントももちろん無料だ。

彼をモンスター彼氏にしてしまっているのは私なのではないかと、時々悩む桃子より

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