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声優を辞めた私の夢と選択と


#あの選択をしたから

私の人生最大の選択
それは
「14歳の頃から追い続けて、やっと叶えた声優を辞める」
ことでした。

私は、それまでの人生を全て声優という職業に捧げていました。
中学で頑張って受験して入った高校を辞め、入学し直した定時制高校、そして関東に行くための貯金にためのバイト、オーディションの毎日。
専門学校に、みんなと1年遅れで入学するのが悔しくて、高卒認定を受けて、高校を退学し、東京の声優の専門学校に進学。
関東に出たと同時に、事務所でのレッスンやオーディション 学校の授業 毎日忙しい日々でした。
青春は全て声優に捧げました。

放課後は大抵、教室で練習(大の字)

声優という仕事は、それ以外の夢ができても、追いかけることは難しくなります。
やってみたい仕事があっても、「明日オーディション来て」と言われた時に臨機応変に動けるようなバイトしかできません。バイトはなかなか見つけるのに一苦労です。
長く関東を離れてしまうと、その間に受けれたかもしれないオーディションも取り逃すかもしれません。
お金もかかります。演技、歌のレッスン費用、見た目を磨くための美容費。ボイスサンプルや宣材写真。

私には、密かにずっとしてみたかったことが沢山ありました。海外に行ってみたい。あの仕事をしてみたい。あの勉強をしてみたい。
でも 声優という仕事が1番。諦めていました。

でも、色々なことをきっかけに、ある時期から演技が苦痛になりました。
全然楽しくなくて、やりたいと思えなくなりました。
正直、いまの自分の位置で満足して、もう上に登りたいという気持ちが消えてきてしまったのです。

ここが、私の最大の選択のポイントとなりました。

「声優をやめる?やめない?」
これで私はしばらく悩みました。
家族からの期待
友達からの期待
引き止めてくれる周りの人々

「まだやれるよ」「やめて欲しくない」
そう言われました。

14歳から8年頑張ってきた声優という夢
それを簡単に辞めれないし
結局もったいないという気持ちが出て、やろう
やっぱりやめよう と気持ちがグラグラし続けました。
でも….もし声優を辞めたら何をしよう?
そう考えた時
私の中で抑えていた、やりたかった夢がたくさん頭の中で膨らみました。

「よし。辞めよう。」

この選択が、私にとって大きな選択となり、いまの私に繋がっています。

事務所を辞める時、マネージャーさんから沢山声をかけて頂きました。
もう少し一緒に仕事したかった、とか、頑張ってね、とか、本当に暖かい言葉を頂きました。
事務所を出る時は、皆さん見送って手を振ってくださいました。私はあんないい事務所を他に知りません。
あの事務所に入るという選択をしたことも、私の人生の成功のひとつなのかもしれません。

そのお陰もあって、なんだかやめて、すごく前向きな気持ちへと変化しました。

そこから今月でちょうど1年。

1ヶ月先のことも分からず、真っ暗だった私の将来。あのころに比べて、今の私の未来はキラキラ輝いて見えます

声優をしていたから諦めていた 海外
10月から半年オーストラリアへ行くことになりました。
大学も通信で通い始めました
他にも、声優だから、とやめていた 諦めていたことに 次々挑戦できています。

夢というものは、とても偉大で、大事なものだと思います。
しかし、その夢に、縛られることもあります。
大きな選択が、その後の夢に関わってくるのだと、そう感じさせられました。
自分にとって声優は「やらなきゃよかった」と思うものでは全くありません。
いい経験ができて、満足できたからこそ、今の自分がいるのだと思います。

この選択で広がった夢を、全部回収できるまで
がむしゃらに走り続けようと思います☺️

ちなみに最大の最後の夢は、自分の家族みたいな良い家族を、自分でも持つことです🤭

そんな、私の選択と夢のお話しでした

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