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朝考えてたこと。

私は大手アパレルメーカーに勤めている。
勤めていると言えど、そこに行くのは週一回だ。

今日は久しぶりに出勤した。
ずらりと判を押したように同じ洋服が並ぶ店内。
それを見ながら日本について考えていた。

私はその会社を来月には退職する。
そこにはおよそ3年半在籍していたが、辞めると決断してからは、なぜ自分がここにいつまでも居たんだろうと不思議に思った。

均等化された洋服とシステムの中に、どうしていたんだろうと。

そんなこんなで、日本について考えてたのだが、日本のカッコヨサは潔さ。そして素晴らしいところは生真面目さにあると思う。
でも、今の日本はどうだろう。
潔さはどこへ行ってしまったんだろう。

島国だからこそ、独自の文化を築き上げられてきたのに、周りの国が見えた途端、自国の面積の小ささや、大陸が繋がっていないことにコンプレックスを抱いた結果、今のような日本になってしまったのではないだろうか。

クールジャパンとは、日本の国旗が表してるように潔さ。そして、丁寧な仕事と勤勉さが生み出す職人技。
そんなところが日本のいいところだったのでないか。

私は、ATG映画が好きで、大島渚『儀式』や鈴木清順『ツィゴイネルワイゼン』が好きだ。これらの好きな要素は、何度も言うようだが潔さ。
そこには、周りの目を気にせず、描きたいものを描く、それにより批判されようと動じない、という強い意志が感じられる。

そんなことをずらりと並べられた服たちを見ながら考えていた。
そしてそこから日本の教育システムについても考えていた。
私の通っていた中学は、それはそれは厳しい校則で、刑務所のような学校だった。
左を向こうとするものを無理やり右に向かせるような教育。

でもそれを好む人もいるんだよな、と。
私はそんなシステムが大嫌いで、早く抜け出すことばかりを考えてたけど、かたや妹は小学校までは破天荒だったにも関わらず、中学に入った途端すっかりとそのシステムを気に入り、どっぷりとハマってしまった。

そっか…そういう人もいるんだ。
確かに、言われた通りのことをやっていれば、褒められ安全に暮らしていける。
でも、それって自分の思考を使ってないよねと。

周りに同調していれば危険は及ばないかもしれないけど、本当に思ってることも言えずに日々を過ごして自分を殺しているのではないか。
みんながいいと言った物を身に付け、孤独を怖がる。
でもさ、この世に一人一人生まれてきたんだよ。もっと、自分を全うしないか。

そんなことをオープン前の時間に考えながら仕事をしていた。
今日もまた小難しいことばかり考えてしまったよ。

そして、夜はまた岡本太郎の『自分の中に毒を持て』を読んだ。
うん。このままの自分でいいや。

おやすみ。


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