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ズッキーニの花に想いを馳せてみる

日本では梅雨の蒸暑さがまとわりつく頃でしょうか。ローマは例年と異なるそうで、夏の気配は遠そうだ。街行く人らにはダウンジャケットを羽織る姿も見かける。花冷えというのが合う。

天気はどうであれ、旬はやって来る。
パッと黄の鮮やかな花が他の野菜を押しやるかのように並び、その物珍しさからつい手に取ってしまった。

薄い花びらにふっと息を吹きかけて開くとめしべが覗く。これを取り除くのだが、花びらがちぎれないようにと、繊細に扱ううちに愛おしささえ湧いてくる。

水で濯いだのちには花から水気をしっかり取るのが重要だ。でなければ、揚げる際に痛い目をみる(痛い目をみた)。

モッツァレラとアンチョビを花で包み、衣をまとわせれば完成だ。

かぼちゃに似たほのかな香りと甘み、
アンチョビのキレがモッツァレラでジューシーに、しかし まろやかに口の中で広がっていく。

もっと彼女の良さを引き出せるようになりたい。


ズッキーニの花言葉は    ほのかな恋。


Ciao!! Ciao!!

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