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死ぬときに人はどうなる 10の質問

緩和医療医 大津秀一 著

誰もに(現在のところは)絶対に訪れる「死」

普段、あえて考えないようにすることも多いが、「死」を考えるからこそ「生きる」ことを意味のあるものにすることができる。

「最後の言葉を告げた直後に」のようなドラマでよくある「死」は、ほとんどの人には訪れない。

最後まで移動・排便・食事・水分摂取が自分でできる人は幸運である。そうでない人の方が多い。こういったことを踏まえると、家族と「その時」のことについて話し合っておくことの意義があると思う。

人は「死」を迷いながら、受け入れて、死んでいく。

否認→怒り→取引→抑うつ→受容 の心の移り変わりがある。この順番通りでないこともある。こうした段階があるということを、あらかじめ知っておくことは大切だと思う。

今、自分がこうしている間にも、誰かが不慮の事故で亡くなっているかもしれない。自分がたまたまそうなっていないだけで・・常に「生」と「死」は隣り合わせだからこそ、「死」を見つめることが大切。

「死」という終わり・区切りがあるからこそ、「生きる」ことを意識するのではないか。「生きる」に意味を与えるものが「死」なのではないかと感じた。


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