Amazonプライムでずっと観ようと思っていた「プロミシングヤングウーマン」を月曜の夜から観てしまいました。なんとなくあらすじは知っていたのですが、エンディングがとにかく衝撃的で寝る前に見たことを後悔しました。心がズキズキするエンディングでした。

下記からはネタバレを含みますので、映画を楽しみにされている方はご遠慮ください。

あらすじはキャシーは夜な夜なクラブにいき、泥酔のふりをして、毎回「親切な男」にお持ち帰りされます。ところがいざ男がキャシーに同意なく、そういうことをしようとすると、キャシーは酔っ払ったふりをやめて、男に説教をします。一時、男は恐れ慄きますが、侮辱的な言葉をキャシーになげかけます。なぜキャシーがこういった行動をしているのか、それはニーナという親友のある事件が関連していました。

数年前、キャシーとニーナは医大生でした。しかし、ある事件をきっかけに医大をやめて、キャシーはコーヒーショップで働いています。ニーナは、事件をきっかけに死亡しています（自殺と思われます）
事件を通じてニーナを自殺に追いやった人々、その周りで傍観者になった人々をキャシーは許しませんでした。次々と復讐していきます。復讐される人々は性別を問わず、とにかくニーナに性的暴力を振るった人、それを観ていたのに庇わず、見殺しにした人たちを標的にしていきます。最後はニーナに直接性暴力を振るった、麻酔科医となった人物に復讐をしにいきます。ここが恐ろしいシーンでした。私は観ているのが辛くなるシーンばかりでした。ベッドで枕を押しつけられてキャシーが殺害されるシーンが本当に苦しかったです。

【わたしの感想】
女性への性暴力という題材がとても重いテーマの作品です。同じ女性目線からみてニーナがされたことは許されるべきことではありません。にもかかわらず、「もう過ぎたことだから」「あの時は若かったから」「あの子が酔っていたから」と無かったことにされる性暴力。キャシーの命懸けの復讐は、誰もが真似できることではありません。キャシーは自身の死をもって復讐を達成したと思われますが、わたしはキャシー自身にも幸せになってほしかったです。

最近のニュースで、とある芸能人が女性に対して暴力をふるった、もしくは屈辱的な仕打ちをしたといった事件がありました。「有名人だから、伝統芸能の人だから、相手の女性が水商売だから」といった理由であまりおおごとにならずに見過ごされています。非常に残念に感じます。日本のそういう「性的ハラスメントに対する寛容さ」がいずれなくなることを祈っています。