朝の庭

私の庭は
細くて、小さくて、日陰になるところもいっぱい。
雑草たちも、もりもり生えてきている。

それでも、少しずつ、少しずつ
手を入れ、木を植え、
時間をかけて、向き合ってきた。

朝、庭に出て今年初めて
２つの苗を植えました。

朝日に照らされて、頼りなく揺れて、
それでも、風は澄んだ春の匂いをつれてきた。

春になり、ニョキニョキと生えてきたハーブたちを摘み取り、匂いを嗅いでみる。

「あ、

花束ではないけれど。

先日、入院してもう長い間外に出ることができない宮城の祖父に会いに行きました。

面会にはもっていけないだろうとのことで、お花を買っていなかったのですが、
ふと思い立ち、道端のたんぽぽと名前もわからない小さな花を、そっと持って行きました。

庭が大好きだった祖父は、とても嬉しそうに花たちを手に取り、生き生きとした表情で喜んでいました。

あぁ、私が届けたいものは、こういうものだなァ

華やかできらび

いつか私が去った時、
家族が寂しくないように。

少しずつしか進まないけれど、
いつか花いっぱいの庭にしたい。

私の小さくて大切な庭。

午後の光

午後2時になると
私の部屋に柔らかな光が入ってくる。

やさしい光に照らされて
花たちは今まで隠していた美しい顔を見せる。

まるで部屋のなかの様々なものたちが
生命を吹き返したかのように、いきいきとした表情をみせる幻のような1時間。

その中にじっと佇み、彼らの声を聞いているときこそ、
私はなによりもの幸せを感じているのでした。

いつも、ありがとう。

小さな私の庭

3月。春がやってきた。

あっという間に暑くなるのだろうな、と庭の草むしりをしながら、背中にじりじりとした太陽の光を感じる。

貴重な休みは、掃除、洗濯、衣替え、料理、片付けのサイクルであっという間に過ぎていき、その合間に少しだけ庭の草むしりと植え替えをした。

限られた時間の中で、できることは少しずつしか進まない。
でも、諦めずに少しずつ、整えていきたい。

庭の植物たちが陽の光を浴びて、のびや