要約

要約すると、1月は12冊の本と3本の映画と4曲（アルバム）を消費しました。来月の記録はもう無理かも、と思っています。

書籍

（書籍 > 文学）

• 「流れよわが涙、と警官は言った」フィリップ・K・ディック

• 「うどん陣営の受難」津村記久子

• 「道化師の蝶」円城塔

• 「鳳仙花」中上健次

「文学なんて、もう、SFくらいしか読む意味ないだろう」と言い始めてすでに20年経ってる気がするが、そのわりに読んでない古典SFというのが普通にある。「流れよわが涙、と警官は言った」もそのひとつ。
現代SFの当たり率が高い（昨年後半の「プロジェクトハイルメアリー」は本当に良かった！）昨今なので、なかなか古典まで食指が動かないけど、こういう態度は良くないなと思う。2月もなにか1冊は古典SFを読もう。

円城塔「道化師の蝶」も良かったけど、昨年読んだ「文字渦」のほうがだいぶ好きだったな、という感想。

そして30年近く昔、「文学とは人生だ」と思っていたころ、現代文学の中心にいたのは、このおじさん、中上健次の「鳳仙花」を読む。
中上健次といえば、柄谷行人や高橋源一郎と野球してる時の写真が思い浮かぶ。あれ、なんの書籍だったっけな。

（書籍 > ビジネス > デザイン経営）

• 「模倣と想像」佐宗 邦威

• 「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」石川俊祐

そういえば何年か前までデザイン経営という言葉をよく聞いていたのだが、最近あまり耳にしないなあ、と思っていた矢先に、戦略デザインファームIDEOが大量リストラ＆東京・ミュンヘンオフィスを閉鎖というニュースが流れてきた。
その流れもあり、また、改めて「デザイン経営とはなんだったのか」ということにも興味が湧き、デザイン経営で著名なふたりの書籍を読んだ。このほかに、やはり国内有数のデザインファームであるTakramの田川氏のワークショップにも参加したことがあるので、2月からのぼくはデザイン経営について知ったかぶりしても怒られないくらいにはなったんじゃないかな。

（書籍 > ビジネス > ファイナンス）

• 「ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論」

• 「ゼロからわかるファイナンス思考」

• 「新解釈　ファイナンスコーポレート理論」

• 「ベンチャーキャピタルの実務」

• 「会計の地図」

• 「戦略の要諦」

普通の人よりは詳しいんじゃないかと思いつつ、それ系のビジネスをやってるわりには全然詳しくないよな、ということでファイナンスの本を集中的に読んだ。読み始めてすぐに「あー、どうせなら英語で学び直した方が、情報量が飛躍的に増えるな」と思い、続きは後述のとおりである（↓）。
なお、「ベンチャーキャピタルの実務」と「戦略の要諦」はぜんぜんファイナンスの本ではないが本屋で手に取って面白そうだったので興味本位で読んだ。

映像

（映像 > YouTube）

ビジネス書と関連して、英語で会計やファイナンス（Accounting and Finance）のことを理解できるようになりたいと思い、それ系ばっかり見漁っていたら、不思議なもので英語でかなり理解できるようになった（とはいえ、これらの分野だけです）。あと、そんなんばっかり見たせいで、動画推薦のアルゴリズムがバグってしまい、YouTubeのトップ画面がまったく興味をそそられないものに。

（映像 > 映画館で観た映画）

• 「GODZILLA -1.0」山崎貴

• 「首」北野武

• 「枯葉」アキ・カウリスマキ

ゴジラはまあ、エンターテインメントとしてよくできてた。しかし、言うほど傑作か？というのが素直な感想。人生を変えられたりはしなかった。
たけしの「首」はほんとによく首が飛ぶ映画で面白かった。とくに見たかったわけではないが、たけしの映画はサブスクではなかなか観られないので、見逃すと次、いつ観られるのかわからず、しかたなく映画館で観た感じ。でも、観ておいて良かったな。
カウリスマキはいつものカウリスマキ。面白い。好きだ。音楽も相変わらず良い。最高。

音楽

• 「ぼくたちの失敗」森田童子（曲）

• 「January Never Dies」BALMING TIGER（アルバム）

• 「らんど」ZAZEN BOYS（アルバム）

• 「ブイ」SHINGO☆西成（曲）

1月というより、ここ数日といったほうが正しいか。森田童子はカタルシス。いつでも泣いてしまうわ。BALMING TIGER はかっこいいな。韓国のこういうガレージっぽいバンドとか、もっと紹介されるべき（と思っていたら昨日のNewYork Times でそういう文脈で紹介されてた。我が意を得たり）。ZAZEN もあいかわらずかっこいいな。向井秀徳とランジャタイの国ちゃんの対談が面白かった。
あと数日前に行った焼肉屋さんのベトナム人の店員さんの名前は「ブイ」で、瞬間的にSHINGO☆西成の「ぼく、ブイでーす！」という歌詞が心に浮かんだ。

今月の総論

自分がコンテンツ中毒なのはなんとなく認識していたけど、書き出してみたらちょっと考えられない。記録をつけるのもしんどい。ここまで書いておいてから美術展の記録を書かなかったことに気がついた。2月の記録は無理かもな。