みなさんのお宅では、どのぐらいの衣類等にアイロンがけをするだろうか？

イタリア人は一般的にアイロンをかけるアイテムが多い。
それは、日本のTV番組でも取り上げられて、驚く人が多かったようだ。
たとえば、靴下に下着類、タオル類、シーツにテーブルクロス、ジーンズ等々。

それでも、最近は､アイロンがけも縮小したり、アイロンがけがなるべく不要なアイテムを選んでいるお宅も見受けられるようだ。
また、仕事などでアイロンがけまで手が回らない人は、お手伝いさんにお願いしたり、アイロンがけだけのアルバイトの人を雇う人もいる。

いつものクイズ番組「１００％ Italia」で、「アイロンがけをしないアイテムは何か？」というお題が出て、スタジオに集められた老若男女のイタリア在住者１００人が各自ひとつだけ答えた回答で、なるべく多いものを各ペアとも５つ当てるというクイズがあった。

この回の挑戦者は母娘のペアで、チャンピオンは高校時代の同級生男女20/30代ぐらいのペアだった。
回答としては、なんと二組とも５つのうち４つが同じだった。

ジャケット

ジャージ/トレーニングウェア

ジーンズ

パジャマ

の４つである。

挑戦者・母娘ペアはさらに

セーター/トレーナー(スウェット)

を回答し、なかなかの高得点だったため、「チャンピオン入れ替えもすぐそこだわ！」というような雰囲気をかもし出し､ドヤ顔。

しかし、４つの同じ回答をされて、最後は……というところで、同級生男女ペアの女性の方が押しに押して、３回ぐらい言い続けたのが、

パレオ

だった。

パレオとは、水着を着用した上に巻く布で、スカート風にもワンピース風にもできる。
季節的に時季が過ぎているし、基本的に使うのは女性だけではないかということもあって、どうだろうか？と司会者は言っていたが、蓋を開けてみたら、

なんと、パレオ>セーター/トレーナー(スウェット)だった！

さすが、イタリア人(在住外国籍の人もいるけれど)！
アイロンがけをしないもので、「パレオ」があがってくるのね～～。

ちなみに、わたしの場合、前述のものでアイロンがけをしないものは、ジャケット(タイプにもよるが)・ジャージ/トレーニングウェア・パジャマ(一部、素材によって)・パレオ(パレオとしてよりもストールとしてよく使用する)になるが、その他には、フリースやヒートテックは素材的にアイロンはかけない。
ジーンズ・パジャマの一部(素材似よって)・セーター/トレーナー(スウェット)は､アイロンをかける。

ところで、アイロンがけや洗濯物干し､洗濯のルールは､各家庭によって異なると思われる。

たとえば、日本の身内の例だが、妹のルールは、お風呂の水を洗濯に使用し､すすぎは水道水、すべての洗濯物を日に干した後、タオル類だけは乾いた後にさらに乾燥機にかけてふわふわ仕上げにするのがマスト(この乾燥終了後のタオルを取り出す作業は至福の時だ！ふかふかタオルに触れるのはかなり気持ちがよい！残念ながら、うちには乾燥機はないが)。アイロンがけは最小限、ワイシャツやハンカチなどのみ。ハンカチは全体的にアイロンがけしたら、ふわっと仕上げにするように、小さく折ったところまではぴっちりとアイロンがけはしない。
ある日本の友人は、ほぼ全自動にお任せで、仕事に行っている間に乾燥までするようにプログラムして、帰宅したら折り畳む。ワイシャツ等は､クリーニングに出す。

人によって、洗濯物の区分けからアイロンがけの過程までにおいても、色々と異なる点があり、なかなか興味深いところである。

日本好きのイタリア人でお付き合いのある人に、アイロンがけの間に日本の映画を観ているということを聞いてから、わたしもそれに習って、アイロンがけ＝映画鑑賞の時期があった。このようにすると、映画を観たいのでアイロンがけをするようになり、なかなか一石二鳥なのだ。