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過去からの手紙はいかがですか?

ここ数年、手紙を記す回数がめっきり減っているのだが、書く時に一気に書き終えられないと、「連載物」のように、一旦保留にしては、次の機会に続きを書くというようなクセがわたしにはある。

たとえば、電車で少し遠出をする時などにハガキやレターセットを携帯して、移動中に記す。その際に途中でペンを置いた手紙の続きを、次の機会に中断したところから再開するのだ。
それがごく短期間の話ならば、さほどの違和感はないのかもしれないが、時には、季節をまたいだり、前に記していた状況から変化していることも往々にしてあったりする。

誕生日カードやクリスマスカード、その他、お祝いなど、日程が決まっているようなものについては、概ねそれに合わせるように一気に書き上げて送ったり、手渡したりすることが多い。
ただ、郵送の場合、記していたものの、発送できていなかった前の手紙を一緒に同封することがあった……(汗)
日付が記されておらず、内容的にいつ読んでも問題がない話題ならば、もしかしたら、相手にはそうとは気付かれないかもしれない。が、そういった隠蔽工作(?)はしない性質であるため、時間を経た手紙についても、そうだと分かるまま送付する。
相手によっては「あれ?この手紙は最近の日付だけれど、こちらは……?」と思うこともあるだろう。いや、想像ではなくて、その後、そのことについて話題に出たことがあった。それでも、たいていそういったわたしの手紙を受け取る人は、よく知っている相手なので、「普通はずいぶんと前の手紙は一緒に送らないだろうけど、Jacquelineだから送ったのね」で済む。

反対に、よく知っている友人が、わたし宛に一筆したためたものの、結局その時に送れずじまいで、あらたに記したものだけを送ってくれた……という話を耳にしたことがある。
送れずじまいの手紙の存在を知らなかったならいざ知らず、知ってしまったら、それがどんな内容でどんなハガキや便箋に記されていたのか、わたしは気になる。

すぐに送れないかもしれないとは思わず、その人に合わせて選んだ用紙に、その人に向けての言葉を記すので、余程の場違いや問題がなければ、わたしにとっては反故にし難いところがある。
そう思うのならば、迅速に書き上げればよいことなのだろうけれど。

ちなみに、手紙好きのわたしは、書簡文学も好物です。

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