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夢を追う若者とミュージカル舞台の撤去作業

おはようございます、ほっしーです。
(9月中旬のお仕事です)
嫁とボーッとテレビを見てると、なんかミュージカルの特集をやってました。
他に見るもんもないんで、そのまま見てたんやけど、わしも嫁もミュージカルを見たこともなければ興味もあれへん。
「なんかお芝居の途中でいきなり歌い出したらビクッてなるよな…」
くらいの感想しか出てこーへん…
(ミュージカル好きな人、ごめんなさい🙇)

でもこーいうのって食わず嫌いのパターンもあるわけやんか。
かといって、一万円からするチケット買って冒険するにはちょっとお高いねんな。
そろそろお気づきの方もおられるかも知れませんが…
知らんかったら行ってみたらえーやん、ってことで日雇い行って来ました😂
あの、春とか冬とかある、多分日本で一番有名な劇団のやつです。

しかし、募集要項には重いもの運ぶから男性限定とか怖い事書いとるで…

はじめてでも安心的な記載は罠の可能性大

若干腰に爆弾抱えとるけど、四時間だけやしなんとかなる…のか…?

当日、劇場に到着して見上げると、なんかでっかいビルやで。

全部が劇場ちゃうけどね

早めに来ちゃったんで、ドトール(喫煙室完備)で時間を潰して、集合時間に入り口に行きます。

いつもの格好やけど、下は似合わないジーパン

なんかもう、入り口から厳かで、作業服にボロボロバッグ抱えたおっさんが近寄ったらあかん雰囲気やんか…
それでもなんとか勇気を振り絞って入り口のスーツのおじさんに声を掛けて、中に案内してもらいました。
中の関係者入り口から入ると、日雇いズたちがいっぱい居て、今日は19名とのこと。

年齢層は若干高め、かな?

そして、業務内容の説明と同時に仕事の流れや注意事項が書いた紙が配られます。
やはり、舞台装置の撤去作業なので、危険な仕事も多そうです。

そして、舞台袖の廊下で待ってると、劇場から万雷の拍手が聞こえてきて、しばらく後、業務がスタートします。
公演を終えた劇団の演者さんとすれ違いながら舞台に入っていくと、さすが日本一の劇団、舞台装置がもはや建造物のようです。

これバラしていくんか…

で、作業員を見てみると、若くて可愛い女の子がいっぱいで、髪型も彩豊かでネイルも綺麗にしとります。
やっぱりキラキラした場所にはキラキラした若い子が集まるんやろかね?🙄

日雇いズは番号付きビブスを着ます

でも若いけどめっちゃしっかり指示してくれるから、作業はやりやすいです。
プロっぽいおじさんたちも、決して声を荒げる事なく、すごく優しく丁寧な口調で指示をだしてくれます。
やっぱ、教育がしっかり出来とるんやで。
ここで問題があると、ファンが減るだけやなくて、すぐに炎上しちゃう時代やしな。
特に組織がデカいと燃え広がり方がえげつないからなあ…

お姉さんたちも頑張ってます

そして、どんどん舞台装置をバラしてエレベーターに積んで運搬していきます。

奈落行きがあるのが劇場っぽい

色んな資材を持つ時も、めんどくさいから一気に2~3個持とうとするんやけど、一個づつでいいですよ~、とかとにかく優しいねん。
そして、一階では分解されたあらゆる装置をトラックに積み込んでいきます。

トラックの中はプロっぽいおじさん

で、トラックの下で若い女性が司令塔になって日雇いズに指示出しをしてるんやけど、ついつい自分で持ってしまうんよね。
その度にトラックのおじさんから、
「ちゃうちゃう、自分で持たんと指示して持たせなあかんで~」
って言われちゃうんよね。
そうやんなぁ、日雇いとはいえ、えー歳したおっさんになかなか指示出しにくいよな。
なので、おじさんに言われてお姉さんが何かを持とうとしたら、サッと入って司令塔に専念出来るように動いていきます。
その為に、わしら呼ばれとるんやし。
で、よく観察してると、そういう動きが出来とる慣れた人もおるな🙄
顔は野生爆弾のくっきー!そっくり…
くっきーと仲良くしゃべるわけでもないんやけど、目配せしながらお姉さんをフォローしていきます。
あんまり仲良くなったら白塗りされそうやしな🤣

そして、舞台装置が全てトラックに積み込まれて作業終了です。
この現場は日雇いを使い慣れてるのか、指示も的確で優しかったから、わしの腰も爆発せんでいけたわ💣

戦士たちの帰還

まあ、始めにマニュアルや工程表を配ってくれる所ってしっかりしてる所が多い印象。
そして、ここで働く若い子たちは、なんかキラキラした目でテキパキ動くから気持ちいいな。
こういう舞台は、こうして裏で支えてるスタッフが頑張ってるから成り立つんよな。
もちろん、演者さんも夢を追って日々稽古に励んで、厳しい競争を勝ち抜いてやっとの事で舞台に立っとるんやろな。
それぞれが夢を持って頑張っとるんやで。
まあ、皆が皆、夢を叶えれる訳でもないけど、もし夢の形が変わっても、その過程で得た経験や知識、考え方や人脈が別の道でも絶対に財産になるやろ。

短い時間やけど、そんな空気に包まれて、若い頃にバンドで夢を追ってた自分を懐かしみながら、今を生きる若者たちと触れ合って元気を貰えたお仕事でした😊
(身体はまぁまぁボロボロやったけど😂)
願わくば、若者たちが何の憂いもなく夢を追える世の中でありますように…


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