11月30日(金)

午前中北風がやゝ強く晴天だが寒い。                 相変らず掃除をしたりして、昼食前 少し本を読んだが寒くてよく頭に入らない。                               ヱドガー・スノウと云ふアメリカの一流ヂャーナリストの書いた本だが、事物の捕へ方が日本人的でないせいか、判りにくい点が多い。同じ事を書くにも日本人のヂャーナリストが書いたら、俺にも、もつと判り易いだらうと思ふ。然し、我慢してよめばアウトラインはつかめよう。         一号中止で明朝スタートでは仕事がなく 砂利も少なくたいへんらくな一日だつた。十二時に帰り、うどんを喰べてねる。家の寒暖計が二度まで下ってゐる。外は〇度位か?                        明日は休みだがどうすごすべきか。とにかく良い休日にすべく努力が必要である一日でもある。

娘からの注:                            10月22日の日記に「アジアの戦争」を買いたい、とあるので頑張って読んでいるようだ。「勇気あるジャーナリスト」として名を馳せたエドガー・スノーだが、現代では「中国共産党のプロパガンダの片棒をかついだ男」とも言われているようだ。時代の流れとともに毀誉褒貶定まらぬのが世の習いとしても、この世に真実は一つなはずだ。                 給料日が来たのに今夜もうどん。中出帰りで帰宅が深夜になるので軽めにしたのか。次にすきやきをやる日はいつになるのか気になる。

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もにか/monika

昭和31年 片倉政幸の日記 (11月)

私の父が昭和31年に書いた日記をそのまま再録します。「昭和レトロ」とは無縁の、リアルな高度経済成長期の暮しの記録となれば幸いです。
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