9月13日(木)
昨日の四時から今朝八時まで一度起きただけでよくねむり代務のつかれもよくとれる。雨が降つてゐる 昨夜あたり、ビールの二合ビン一本六十円があつたら、俺の心はどんなになぐさめられた事だらう そして、明日への奮闘の気持が湧いた事だらう。 そしてどんなに、今日の自分の幸福さを感じた事だらう。如何に俺が疲れようとも それが当然の事である様な顔をし、その通りふるまつてゐる女房だ。仕方がないと思つてあきらめて、何も言わづに布団の中に入つても俺の心の中までおさまる訳ではない 不満の源は頑として根を張つてゐるのだ。その根から表面に出た芽を自分で仕方なく折つて寝たゞけの事だ。 今日は一日中ねてゐる 社講をよむ
娘からの注: 10日から余白までびっちり書き込まれた日記が続いている。読むのにエネルギーが要る。書く方もそうだったろう。疲れて帰って来た後に誤字脱字もあまりなく文字をペンで書き込む意志力に感心する。
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