12月22日(土)

今日は忙しいと思ひ少し早く起きる。心配したふすまもどうにか、はめる事が出来たが、本職の様なわけには行かぬ。押入や、たんすの上の掃除をやり、ひどいほこりであつたが、まづ一段落ついた。後二、三ヶ所残つてゐるが夜勤から帰って毎日少しづつ、やる事にしよう。二十九日の休日を利用して完全に終わらねばならぬ。銭湯へ行つて、ほこりを洗い "ゆづ湯"に入る。 夜は小川の兄さんにトリス一本プレゼントする。            ついでに頭を刈つてもらつてくる。                  政美、少し風邪気味らしくセキが出るが元気だ。

娘からの注:                            「ふすまの張替え」は素人にはかなり難度の高い技術なのだが、二日かけてなんとかやりきった。本職のようにいかなくても元通り敷居にはめられただけでも上出来だろう。父が80過ぎくらいのときに、八畳間のふすまを俺が張り替えてやる!と言ってふすま紙やのり、はけ等を買い込んで、作業台まで作ってふすまを分解するところまでは行ったが、そこで力つきてしまい、結局職人さんにお願いすることになった。それ以来日曜大工をすることがなくなった。家族にとってはいちいち父が力んで大騒ぎするので父のハンドメイド癖がおさまったのはありがたかったが、本人からすれば体力の衰えと老化を思い知らされて悲しかったと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?