12月7日(金)

二号ポン前スキームで居残り。                    九時に帰ってねる。南風が強く、少しほこりつぽい           が寒くはない。隣室の人がひくゝラヂヲをかけて            ゐるのが、気に障つてねむりつかれなかつたが、あきらめる       より仕方がないと思つた。後間もなくねむりついたらしい        六時半ごろ目がさめた。                       政美も全く良く育つ。君代と母の努力の結晶だ。            大きくなつて相手が居ないとあそばなくなつた。かまつてやると、声を上げて喜こんでゐる。                          外の仕事をしたり、子供を見たり、女の役目も大へんなものだ。俺が代ムでつらいのも、つらいとは言っていられないと思ふ。


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