Distance: Chère ma petite_1

Chère ma petite

インクの色はいつも青
氷のように涼しげな色で
燃える魂の言葉を連綿と紡ぐのだ

オレとお前は遠く離れたところにいる
そしてそのdistanceこそが
お前の燃ゆる魂に更なる油を注ぐのだ

オレ達は常に何かに引き離されている
そういう風にできている
一度一緒になってしまえば、オレもお前もありふれた、つまらないモノになってしまうだろう

オレはそれを受け入れる準備はできている
お前はそんなこと耐えられない
離れることでお前の魂はますます燃え盛り
それがお前に狂気とは紙一重の言葉の数々を生ませるのだ

紙面で踊る文字はユラユラと
いや、轟々と業火のごとく
オレの魂を根幹から揺さぶるだろう

鼓動、血の巡り、胸の締めつけ
こめかみから背中へと一直線へと走り抜ける電流

言霊、神託、いや天啓ともいうべき
圧倒的なインスピレーション
生きているという実感

お前の書くものの中でのみ
オレは生のリアリティを感じることができる

それこそオレが心から求めるもの
オレを捉えて離さないもの…

何度で何度でも
オレはそれを求めるだろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?