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恐怖体験

~皆さんは、忘れられない恐怖体験はありますか?~



今週三連休なので、実家に帰りました。
珍しく1つ下の弟が帰ってきていました。
私と弟は、子供の頃からとても仲良しです。

久しぶりだね、と挨拶をするとオナラの音で返事をしてくれました。
そんな弟と体験した、今でも忘れられない恐怖体験を話したいと思います。



小学生の頃、弟と留守番をしていました。

私と弟は家で留守番するのに退屈になりました。
近所に寂れた廃屋があるので、そこで肝試しをすることにしました。


時刻は、夕方でした。少しずつ日が暮れてきて雰囲気も、肝試しをするのに最高の状況でした。

私と弟もドキドキしながら廃屋に向かいます。

廃屋に辿り着きました。廃屋の周りに家具や家電が、散乱していました。

屋根や壁が崩れていて今にもオバケが出てきそうです。

私と弟の緊張感が最高潮に達した、その瞬間、茂みに隠れていた大量のカラスが大きな音を立てながら飛んだのです。


私と弟は、まるで映画のワンシーンのように1度顔を見合わせた後、叫び声をあげて逃げ出しました。

廃屋にいるオバケが私達を追い払おうとしたのだと思ったのです。



私達は、無我夢中で家まで走りました。

何度も後ろを振り返りオバケがついてきていないか確認しました。

家の前まで辿り着いた時、何事もなく帰れたことに心の底からホッとしました。

私が玄関の戸を開けようとすると、弟が怒鳴り声にも似たような声で「待て!」と叫びました。

どうしたのかと聞いてみると、
このまま家に入ると取り憑いたオバケが、我が家に入ってしまうとのことでした。

だから、弟は塩を、あらかじめ家を出る前に持ってきてました。

私は、頼りになる弟を持ったことに感謝をしました。

オバケをしっかり成仏できるように、たっぷり体中、塩をかけてもらいました。


これで安心です。もう何も怖がることはありません。

さぁ、家に入ろう。とした瞬間、また弟が怒鳴り声にも似たような声で「待て!」と叫びました。

振り向くと、弟が真っ青な顔で震えているのです。

もしかして、弟はオバケに取り憑かれたのかもしれないと思いました。

そういえば、弟に塩をかけるのを忘れていました。

私は、お兄ちゃん失格です。心の中で何度も弟に謝りました。



すると弟が口を開きました。





「これ、塩じゃない。砂糖だ。」
オチも体もベタベタでした。

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