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【もの言う花⑱】自然界の模写
こんにちは、添 実のりです。
このところ、いけばなする際の道具として
亀さんや石をご紹介してきました。
そして今日は、蟹さんです！
亀さんは甲羅に六角の穴があって、
そこに植物を差し込む…剣山の一種ですが、
蟹さんは、職人さんが製品づくりの合間を縫って
息抜きに作成したと言われるもの。
厳密な用途はなく、装飾品ともいわれます。
けれど。
これを見た花人が、脚やはさみの隙間に
植物を置いてみた
【もの言う花】⑪～愛しい小さきもの～
私はもともと、枝を使ういけばなが得意なのですが
これは草花だけで構成してみました。
私のなかに何か変化があるようで
いままであまり興味のなかった
なでしこ、スプレーカーネーション、アネモネ、スイートピーが
今年はとてもかわいいと思えて。
特にアネモネは初めて使ってみた花材で、
中心から同心円状に何色かの輪を描くところも素敵。
蕾の状態で買ってきても、ほぼ間違いなく咲きます。
光を浴びて花弁が開
【もの言う花⑬もしもし亀よ…】
唐突ですが、写真に写る亀さんたち。
これ、なんだと思いますか。
じつは花止めという花活けの道具なのです。
甲羅の部分の穴に茎を指して、植物を安定させます。
金色の亀さんは、大中小の子孫セットで
20年ほど前に師匠の教室で共同購入したもの。
長いこと3匹でがんばってきましたが、
やはりもう少し数がほしい。
そう思って某フリマサイトで検索したところ、
意外と数多く出品されていて、
新たに4匹を迎え
【もの言う花】⑥～食卓を飾る～
コロナ禍にあって、
いけばなにどれだけ助けられたか。
私は昨年、身をもって体験しました。
一時期は、玄関先もリビングも
自宅のいたるところに活けていた気がする。
活ける場所は、みなさん悩みの種のようで。
私のいけばな教室では
1メートル級の枝が花材に入っているので
「こんなの自宅で活けられない」と思ってしまうようです。
私の家のリビングテーブルは、
PC作業をするデスクにもなれば、食事をとる
【もの言う花】⑤～お正月飾り～
新年、明けましておめでとうございます。
某マンションのエントランスに、
昨年9月から季節の植物を活けるお仕事を受けています。
写真はお正月の活け込み。
まるで花火のような大きな松は大王松。
赤い実の千両、右の赤いのはへレコニア。
まさか、お正月にへレコニアを活けるとは思わなかったけれど、
今年はメインになる赤い花が本当に少なかったな。
グロリオサ、カーネーションは良いとして、
チューリップまで
【もの言う花】⑨時間の重ね方の美しさ
太陽を向く花というと、
まっさきに思い出されるのはひまわり。
ひまわりは、まるでお皿のような顔のような部分が
太陽の向きに合わせて動くことは、よく知られていますね。
ひまわりに負けないくらい
太陽を求めているのがチューリップ。
どんなに活け手が作為的に向きを決めても、
ひとたび日の光を浴びると、
花は上を向き、茎は波のような形になることも。
この茎の動き。
女性らしくて美しくて。
私がチューリッ
【もの言う花】④～第2の人生～
～器に意識を向けると、新しい楽しみが！～
画像は、国際フォーラム骨董市で購入。
大きい器がほしいと市を訪れ、ひとめぼれ。
高さは80センチくらいあるでしょうか、かなり大きいです。
会津近辺の造り酒屋さんで昔、
日本酒を入れて運搬する容器として活躍していたそうですが、
口元が割れて…びっくりするくらいのお値段。
口は細いですが、それでも直径10センチほど。
サクラとつつじを一緒に活けることがで
【もの言う花】(10) 活ける姿
今晩は。添 実のりです。
このテーマでの投稿も、もう10本目になったんですね。
昨年末、私の花活け師としての姿を、
プロの写真家に撮影していただきました。
さすが、写真が綺麗！
アシスタントもいないので、自分の作業風景を見たことがなく。
とても新鮮でした。
このときは、クリスマスを意識した活け込み。
私の作品はたいてい枝ものを使います。
この日の枝は杉、先端が黄緑色で柔らかくかわいい。
器に