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鉄道趣味論

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鉄道をめぐる趣味と、それを発信していく事について雑に考える
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2023年4月の記事一覧

DR2800引退に思う

 台湾の気動車特急、その中でDR2800、DR2900、DR3000が引退したという。

 1982年のDR2800デビュー当時、日本より一足早くステンレス車体、エンジンはカミンズ、座席はリクライニングを実現していて羨ましかった。

 国鉄特急の普通車座席のリクライニングに関しては北海道向けの781系、キハ183系に使用されていたものの、それ以外の特急列車はリクライニングしない回転クロスシート、転

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EF65501を運転できる

EF65501を運転できる

 JR東日本のEF65501号の体験運転のイベントがあり、参加費用は165,501円との事。

 私はこの値段、安いと見ている。

 理由の一つは、この機関車、遅かれ早かれスクラップになるからだ。断言できる理由は、同じように残っていたEF60が既に無いからだ。無くなってしまえば乗れない。

 良くて大宮入りだろうが、そうなるとオブジェ同然である。

 もう一つ、この体験運転はおそらく、「ブルートレ

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貨車編成論 その3

 よく分からないが、それなりに反響があるようなので、無理矢理続きを書いてみる。「書いてみるテスト」とか言わない。

・甲、乙、丙……

 D51の牽く貨物列車と言うと日本中で見られたのだが、D51の入れるのは乙線までだった。軸重の関係でD51の入れない路線(丙線)というのもあって、そういう所では9600、8620、C58、C11あたりが貨物列車を牽いた。中にはC57が牽いたり、D50をD60に改造

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貨車編成論 その2

 貨車の編成は割と自由である。但し、「○○線の貨物列車」となるとちょっと違ってくる。全て理屈の組み合わせで出来上がる。「まずあの駅から伸びている化学繊維工場の引き込み線の為にエチレングリコールのタンク車を切り離し、次にあの駅で製紙工場の為に液化塩素、水酸化ナトリウムのタンク車を切り離し、製品の為の空のワムも回送」と考えていく訳である。

 実際、実物の記録を見ていくと色々な事に気付く。山奥に向かう

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貨車編成論 その1

 国鉄時代の貨物列車について、どう繋げば良いか分からないという話があるようだ。実際、割と自由なのであるが。

・機関車の直後か最後尾は緩急車か車掌車

 この「いちからか? いちからせつめいしないとだめか?」なフレーズであるが、知っているだけで大違いである。これだけでワム80000「だけ」を連ねた「JRの貨物列車」が一気に国鉄の貨物列車に変わるのである。

 ついでに言うなら黒いプレスドアの貨車(

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B級電関について知ったような事 その2

 EBクラスの電気機関車の16番鉄道模型は「入門用自由型」以外に「スケールモデル」として作られた事がケースが結構あった。これは現在もある。

 結構実物も長生きした事も背景にあるのかもしれない。

 実物で有名過ぎるのが銚子電鉄のデキ3だし、えちぜん鉄道テキ6も異論あるかも知れないが機関車の仲間だが、三井三池鉄道、日本セメント上磯、日本油脂武豊といった専用線にもEBクラスの電気機関車がいた。

 

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B級電関について知ったような事 その1

 バンダイのBトレインショーティーという、鉄道の組み立ておもちゃがある。もう無くなったとか言う人もいたが、よくわからない。
 組み立てると実在の鉄道車輛を前後方向に縮めたカタチのものが出来上がる。本格的な鉄道模型のNゲージの線路で走るように簡単に改造できて(トミーテック「鉄道コレクション」ともども悪魔の集金システムとも呼ばれる)、狭い面積で走らせる事ができる。

 最近出てきたトミーテックの「ノス

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