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鉄道趣味論

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鉄道をめぐる趣味と、それを発信していく事について雑に考える
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2023年6月の記事一覧

地下鉄の電車を入れる話

 1978年3月ぐらいからいわゆる「ブルートレインブーム」が始まり、特に鉄道好きでもなかった子供を巻き込んで騒ぎになっていくのだが、テレビ等に取り上げられる鉄道は、この寝台特急という1枚看板に限らなかった。

 前年の1977年からは東京のテレビ番組の中のコーナーに「走れ!特急」ができ、国鉄特急全般が取り上げられた。「あずさ2号」のヒットもこの頃だった。
 日曜朝には「真珠の小箱」という番組の中で

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ドラえもん「のび太の模型鉄道」から

 ドラえもんの「のび太の模型鉄道」は、タイトル通り鉄道模型、Nゲージ回である。
 ちなみに、「ドラえもん」に最初に鉄道模型が出てくるのは「サンタえんとつ」の回で、ドイツ国鉄のE103をもらっている(この間見直したら違っていた、これは別の回か)。南正時さん(「新オバケのQ太郎」の頃はアニメーター。後に鉄道写真家になる)の写真の影響から西ヨーロッパの鉄道に興味を持った少年も結構いたものである。
 F先

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座席夜行列車について

 その昔、たくさん走っていた座席夜行列車というのは、そう簡単に復活しないだろうなと思う。

 あれは、仕事で乗る人が、あるいは帰郷などで乗る人が多かったのだと思う。それを考えると、速く着いた方がいい。

 自分も、多分、座席夜行列車というのは、若い頃だったから乗ったのだと思う。

 もう1つ、到着した先に「ネタ」なりなんなり、未知の世界が広がっていたから乗ったのだと思う。

 岐阜に「徹明町」とい

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鉄道写真趣味と生産性

 仕事としてやる事と、趣味としてやる事は、しばしば相反する物が求められる。

 仕事として行う場合、時間内に多くの作業量をこなせば生産性が上がり、儲けにつながる。生産より安全の方が優先されるというのは置いておいて。

 趣味の場合はそれだけに留まらない、「数字」に表せられない部分を、時には無駄を承知で行うのが趣味だ。

 自分は鉄道写真を趣味にしているけれど、この趣味でも同じ事が言える。

 ぶっ

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