辛子色に塗ってみま専科

 トミーテック猫屋線に蒸気機関車が加わるという。それに関連して、ナローの蒸気機関車を黒以外で塗ることについての話が出た。

 日本の戦後の蒸気機関車のほとんどが黒という印象は多くの人が持っている。しかし趣味、遊びとしての鉄道模型を考えた時に、本当に実物追従でいいのだろうか?

 おそらく、蒸気機関車が黒というのは、その写真の多くがモノクロだった為に印象として持たれているのだろう。そして最後に残った国鉄の機関車が黒かったせいでもある。(黒以外も視認性向上などで少数あった)

 そもそも、輸入当初の塗装を考えると、特に私鉄の蒸気機関車の塗装は黒でなくてもおかしくない。ルシアンアイアンなんていう渋い塗装もあったりする。軽便にしても坊っちゃん機関車はグリーンだった訳だし。
 そういえば井笠鉄道の1号機関車が、末期に緑色に塗られた事があったそうだ。「坊っちゃん」の映像化作品では他の鉄道の機関車をグリーンに塗って、「坊っちゃん機関車」に化かす事も現実に行われている。

 かの羅須知人鉄道協会の活動で「成田ゆめ牧場」に走っている機関車のキャブは赤や青に塗装されている。
 また、「ナローゲージブック1」で橋本真氏が煙室の後ろが青いコッペルや、緑がかったカーキ色のキャブを持ったボールドウィンを描いている。実際にいないとしても、日本型ナローとして違和感はない。
 極めつけはメーカー(「クラフツマンだ」と化けて出てこられそうだが)たる乗工社が、「からし色に塗ってみませんか」という広告をうった事があったのである。
 この三者がけむりプロのフォロワーあるいは「中の人」なのは偶然ではなかろう。

 しかし、蒸気機関車の塗装、煙室から後ろがぶどう色ぐらいだったら、何も不思議ではないような気がするんだけど。

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ものぐさ太郎α

同人誌サークル「かんきゅう舎」代表。「Spファイル」「UFO手帖」参加者。台湾のオート三輪「鐵牛車」の他、ブルートレインブーム、文化的側面からの空飛ぶ円盤など研究しています。

鉄道趣味論

鉄道をめぐる趣味と、それを発信していく事について雑に考える
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